人命救助に関するエピソード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/08 15:16 UTC 版)
「名古屋市営バス」の記事における「人命救助に関するエピソード」の解説
1990年9月25日21時45分頃、鳴尾営業所所属のバス運転手の男性(当時48歳・勤続28年目)が乗務中、南区の北頭交差点にある歩道橋から飛び降り自殺を図り、血を流して道路上に倒れている女性を発見した。乗客が乗車しているにもかかわらず、女性が他の車にひかれないように、バスを停車させた。近くには名古屋市南消防署があり、付近にいた人が通報したが、サイレンが聞こえないことから、救急車が全て出動していると判断。乗り合わせていた6名の乗客も全員が協力し女性をバスへと運び、本来の運行経路から外れた最寄りの救急病院まで搬送した。女性は命に別条は無かった。 無関係な通行人を乗せて、ルートから外れた病院まで搬送するという一連の行動は当時の運行規程違反であったが、名古屋市交通局は事態の重要性を鑑み、処分を行わなかった。運転手は、規定違反を承知の上で躊躇なく迅速な人命救助を行ったことが評価されてこの年のシチズン時計からシチズン・オブ・ザ・イヤーを受賞した。交通局には称賛や激励の電話が多数寄せられたほか、のちに怪我から回復した女性が謝意を述べに訪れたという。
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