京都府の志水町遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 20:17 UTC 版)
この遺跡は京都市伏見区の桂川沿いにある。河原の石を積み上げて作られた墓の遺構から、無数の砂脈が発見された。この墓は安土桃山時代に作られたもので、遺構の上は江戸時代初期の遺物を含む水田の堆積物が覆っている。すなわち、安土桃山時代以降から江戸時代初期にここで地震が起こったことがわかる。その頃の文献や資料(貴族の日記や寺の記録)を調べてみると、慶長5年(1600年)前後に起こった地震は、1596年9月5日午前0時(文禄5年閏7月13日子の刻)に起きたもの以外にないので、このときの地震跡だろうとわかる。「慶長伏見大地震」。この地震はとても大きな被害を現在の京都府・大阪府にもたらしたようで、この時代に書かれた多くの日記などの資料にこの地震についての記述がある。
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