京都府の木津川河床遺跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/11 20:17 UTC 版)
「地震考古学」の記事における「京都府の木津川河床遺跡」の解説
この遺跡からも、前述の1596年9月5日の地震跡とみられるものが数多くみつかっている。この遺跡は志水町遺跡から5km程度離れた、八幡市内の桂川・宇治川・木津川という三つの川の合流地点にあり、様々な液状化跡が発見された。砂脈の上端の地層に水平に広がった砂の跡が残っていたが、これは地震当時の地表面に広がった噴砂で、この噴砂を取り除くと当時の水田の状態がそのまま保存されていて、人と牛の足跡が見つかった。また、長さが約30mで、最大幅が約1m10cmという巨大な砂脈もあり、この差脈のなかには粒子の大きさの異なる流跡が幾筋も見え、地震が起きてからしばらくの間に砂を含んだ水が何度も湧き上がってきたことが推測される。
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