交響曲第16番 (ハイドン)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 交響曲第16番 (ハイドン)の意味・解説 

交響曲第16番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/07 08:28 UTC 版)

交響曲第16番 変ロ長調 Hob. I:16 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドンが作曲した交響曲

概要

初期の交響曲のひとつだが、最古の筆写譜は1766年ゲットヴァイク修道院英語版のものであり[1]、正確な作曲年代は明らかでない。

H.C.ロビンス・ランドンは、ハイドンがボヘミアのモルツィン伯爵に仕えていた時代の1757年から1761年の間に作曲されたものとしたが、第14番と同様に第2楽章にチェロのソロがあり、このような形式を持つ交響曲はエステルハージ家の副楽長時代にしか見られないとして、ジェームズ・ウェブスター英語版は作曲年代を1762年から1763年頃と推定している[2]

編成

オーボエ2、ホルン2、第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリンヴィオラ、低音(チェロファゴットコントラバス)。

曲の構成

初期の交響曲に多い「急-緩-急」の3楽章形式を持つ。演奏時間は約13分[3]

  • 第2楽章 アンダンテ
    変ホ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
    当時の他の多くの交響曲と同様、緩徐楽章は弦楽器のみで演奏されるが、チェロのソロが弱音器をつけたヴァイオリンによる旋律をオクターヴ下で重ねて演奏する。それ以外の楽器は低音としてやはりユニゾンで演奏されるので、2声部だけの音楽になる。
  • 第3楽章 フィナーレ;プレスト
    変ロ長調、8分の3拍子、ソナタ形式。
    歯切れのよい音楽で、再現部は短く切りつめられている。

脚注

  1. ^ 大宮(1981) 表p.3
  2. ^ a b デッカ・レコードクリストファー・ホグウッドによるハイドン交響曲全集第3巻、ウェブスターによる解説。1993年
  3. ^ 音楽之友社のミニスコアによる

参考文献

  • 大宮真琴『新版 ハイドン』音楽之友社〈大作曲家 人と作品〉、1981年。ISBN 4276220025 
  • 『ハイドン 交響曲集II(13-27番) OGT 1590』音楽之友社、1981年。  (ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1964年のもの)

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「交響曲第16番 (ハイドン)」の関連用語

交響曲第16番 (ハイドン)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



交響曲第16番 (ハイドン)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの交響曲第16番 (ハイドン) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS