交響曲第12番 (ハイドン)とは? わかりやすく解説

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交響曲第12番 (ハイドン)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/02 00:00 UTC 版)

交響曲第12番 ホ長調 Hob. I:12 は、フランツ・ヨーゼフ・ハイドン1763年に作曲した交響曲

概要

本曲、第13番第40番の3曲は、自筆譜に記された日付から1763年に作曲されたことが判明している[1]

初期の交響曲に多い「急-緩-急」の3楽章形式を持ち、作曲年のわかっている交響曲のうち、メヌエットが無いのはこの曲で最後である(交響曲第26番交響曲第30番も3楽章だが、メヌエットで終わる)。

また、ホ長調の交響曲は当時としては珍しく、ハイドンの交響曲の中では本曲以外には交響曲第29番のみである[1]

編成

曲の構成

全3楽章、演奏時間は約21分。

  • 第2楽章 アダージョ
    ホ短調、8分の6拍子、ソナタ形式。
    当時のハイドンの他の交響曲と同様、緩徐楽章は弦楽器のみによって演奏される。シチリアーナ風のリズムを持つ旋律が第1ヴァイオリンに出現するが、途中でフォルテのユニゾンによってしばしば中断される。提示部は途中でロ短調に転調するが、これはハイドンの普通のやり方(長調になる)とは異なっている[1]
  • 第3楽章 フィナーレ:プレスト
    ホ長調、4分の2拍子、ソナタ形式。
    主題は上昇分散和音による。

脚注

  1. ^ a b c デッカ・レコードのホグウッドによるハイドン交響曲全集第3巻、ウェブスターによる解説、1993年

参考文献

  • 『ハイドン 交響曲集I(1-12番, "A", "B") OGT 1589』音楽之友社、1981年。 (ミニスコア、ランドンによる序文の原文は1965年のもの)

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