亜砒藍鉄鉱とは? わかりやすく解説

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亜砒藍鉄鉱(Parasymplesite)

亜砒藍鉄鉱
大分県南海部郡宇目町木浦鉱山
Fe32+(AsO4)2.8H2O 画像の幅約6mm

写真では光って分かり難いですが、中央写っている緑色帯びた
藍色結晶が亜砒藍鉄鉱です。
亜砒藍鉄鉱に特徴的な放射状結晶観察できる貴重な標本です。
1954年櫻井欽一博士らによって大分県木浦鉱山発見され
鉱物です。

亜砒藍鉄鉱(Parasymplesite)

亜砒藍鉄鉱
大分県南海部郡宇目町木浦鉱山
Fe32+(AsO4)2.8H2O 画像の幅約7mm

写真中央の濃い緑青色をした結晶放射状集合体が亜砒藍鉄鉱
です。
1954年櫻井欽一博士らによって大分県木浦鉱山発見され
鉱物です。

亜砒藍鉄鉱

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/11 02:58 UTC 版)

亜砒藍鉄鉱(あひらんてっこう、 Parasymplesite)は、1954年に発表された日本産新鉱物で、東京大学鉱物学者伊藤貞市などにより大分県宇目町(現・佐伯市)の木浦鉱山から発見された[1]化学組成はFe2+3(AsO4)2・8H2Oで、単斜晶系。砒藍鉄鉱(Symplesite)(三斜晶系1837年記載)の同質異像であることにちなみ命名された。しかし砒藍鉄鉱自体の結晶構造は解明されておらず、国際鉱物学連合の命名規約改定[2]により結晶構造が同一であれば、対称性を問わず両者は同一とされるので、亜砒藍鉄鉱自体の独立性は砒藍鉄鉱の結晶構造の解明により変化する可能性がある[3]

藍鉄鉱(Fe2+3(PO4)2・8H2O)のリンヒ素に置き換えた類縁体であり、ニッケル華英語版コバルト華英語版などと共に藍鉄鉱グループを形成する。

硫砒鉄鉱の風化により他のヒ酸塩二次鉱物と共に産出する。淡緑色透明の結晶で、へき開は二方向に完全。日光により鉄イオンが酸化され、濃緑色の鉄砒藍鉄鉱(Ferrisymplesite)に変化する。


脚注

  1. ^ Ito, T. et al. (1954) Parasymplesite, a new mineral polymorphous with symplesite. Proc. Japan Acad., 30, 318-324.
  2. ^ Nickel E.H., Grice J.D. (1998) The IMA commission on new minerals and mineral names: procedures and guidelines on mineral nomenclature, 1998. The Canadian Mineralogist, 36, 913-926.
  3. ^ 亜砒藍鉄鉱 / Parasymplesite (1954)、浜根大輔、東京大学物性研究所電子顕微鏡室

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