亜深海性貝類の産状を示す野島層の露頭とは? わかりやすく解説

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亜深海性貝類の産状を示す野島層の露頭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/09 14:26 UTC 版)

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亜深海性貝類の産状を示す野島層の露頭(あしんかいせい かいるいのさんじょうをしめす のじまそうのろとう)とは、神奈川県横浜市金沢区大道1丁目に存在する、地層(野島層)の露頭である。貝類化石が多量に含まれており、横浜市指定天然記念物である[1]

概要

野島層は上総層群に属し、新生代第四紀前期更新世中の約220万年前〜180万年前にかけて堆積した海底堆積層である[2][3]野島を名称の由来として、横浜市南部から三浦半島北部に広がっている。これらが堆積した当時の古水深は400メートル〜500メートルほどと推定されており[4]、多くの亜深海〜深海性貝類の化石を産出する[4]

金沢区大道1丁目の横浜市立大道中学校校地内にある野島層の断崖には、10種類以上の亜深海性貝類の化石を多量に含む露頭があり、15メートルにわたり連続した地層となっている[5]。1994年(平成6年)11月1日に横浜市の天然記念物となった[1]

脚注

  1. ^ a b 『国・神奈川県および横浜市指定・登録文化財目録』横浜市HP
  2. ^ 地球のからくり(上総層群)”. 神奈川県立生命の星・地球博物館. 2025年1月1日閲覧。
  3. ^ 野島町”. 神奈川県立生命の星・地球博物館. 2025年1月1日閲覧。
  4. ^ a b 宇都宮正志・間嶋隆一(2012年)5〜14ページ
  5. ^ 現地解説板

参考資料

  • 宇都宮正志・間嶋隆一「上総層群浦郷層と野島層(三浦半島北部:鮮新〜更新統)の新化石産地から産出した貝化石による古水深の再検討」『化石』91、日本古生物学会 2012年(平成24年)5〜14ページ

関連項目

座標: 北緯35度19分47.4秒 東経139度36分06.9秒 / 北緯35.329833度 東経139.601917度 / 35.329833; 139.601917




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