二種類の血統
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 15:06 UTC 版)
「ラブラドール・レトリバー」の記事における「二種類の血統」の解説
ラブラドール・レトリーバーには、使役犬や狩猟犬としての能力を重視したアメリカンタイプと呼ばれる血統と、ドッグショーなどの品評会用に外観を重視したイングリッシュタイプと呼ばれる血統の、それぞれに特化した二種類の異なる血統がある。個体差はあるものの、一般的には外観重視のイングリッシュタイプのラブラドール・レトリーバーのほうががっしりとした身体つきをしており、胴は短く、被毛は密生している。一方、能力重視のアメリカンタイプは脚が長く、細身のしなやかな外観となっている。頭部もイングリッシュタイプは横幅が広く、明確なストップ(額と鼻の間のくぼみ)を持ち、太く頑丈な首をしているが、これに比べるとアメリカンタイプの頭部は細く、マズルが長いといえる。アメリカンタイプのラブラドール・レトリーバーはイングリッシュタイプに比べるとより活動的で神経質な面を持っており、家庭犬よりも使役犬としての資質が高い。使役犬としてのラブラドール・レトリーバーの能力を追求する繁殖家の中には、外観を重視するドッグショーの評価は適切ではなく、別途使役犬としての能力を評価すべきであるとするものも多い。 アメリカン・ケネルクラブやラブラドール・レトリーバーのクラブなど、アメリカの主要団体のスタンダードは、使役犬としてのラブラドール・レトリーバーに適合したものとなっている。例えばアメリカン・ケネルクラブのスタンダードの肩高は、イギリスのケネルクラブのスタンダードよりもわずかに高く設定されている。
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