二リチウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/05 16:05 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動二リチウム | |
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識別情報 | |
CAS登録番号 | 14452-59-6 |
PubChem | 139759 |
ChemSpider | 123254 |
日化辞番号 | J644.358C |
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特性 | |
化学式 | Li2 |
モル質量 | 13.88 g mol−1 |
精密質量 | 14.032008098 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
二リチウム(にリチウム、dilithium、Li2)は、共有結合した2つのリチウム原子からなる強い求電子性二原子分子である。Li2は気相で知られている。結合次数は1、核間距離は267.3 pm、結合エネルギーは101 kJ mol−1[1]。
Li2の電子配置はσ2と書くことができる。
リチウム蒸気の 1% (質量) が Li2 の形で存在する。3つ以上のリチウム原子が共有結合した分子も Li2 より少量ながら存在する。リチウム原子のクラスターも存在し、最も一般的なのは Li6 である。
脚注
- ^ Chemical Bonding, Mark J. Winter, Oxford University Press, 1994, ISBN 0-19-855694-2
推薦文献
- Greenwood, Norman N.; Earnshaw, Alan. (1997), Chemistry of the Elements (2 ed.), Oxford: Butterworth-Heinemann, ISBN 0080379419
関連項目
二リチウム
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「分子軌道ダイアグラム」の記事における「二リチウム」の解説
MO理論は、二リチウム (dilithium) が結合次数1(電子配置1σg21σu22σg2)を持つ安定な分子であることを正確に予測する。1s分子軌道は完全に満たされており、結合に関与しない。 二リチウムは、水素分子よりもかなり低い結合強度の気相分子である。これは、2s電子が核からさらに追いやられているためである。より詳細な解析では、両方の1σ軌道が1s原子軌道よりも高いエネルギーを有しており、被占2σ軌道もまた2s原子軌道よりもエネルギー的に高い(表1を参照)。
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