九龍半島攻略作戦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/14 06:30 UTC 版)
九龍半島には「ジン・ドリンカーズ・ライン(en:Gin Drinkers Line)」と呼ばれる堅固なトーチカ陣地があり、攻略には数週間かかると見積もられていた。連隊長土井定七大佐に夜襲を命ぜられた大隊の若林中隊は二五五高地を奪取し、更に三四一高地をも奪取した。これに乗じた師団は、攻撃を開始し、主防衛線である三六六高地と二五六高地を占領した。たまらず、英軍は香港島へ撤退した。 23軍司令部では、土井連隊長の独断専行について軍法会議に付すべきとの声もあがったが、「若林中尉が、前線を偵察中に偶然敵兵力配備の欠陥と警戒の虚を発見し、挺進敵陣地に突入しこれを奪取した」とすることで収拾が図られ、中尉には感状が授与された。「斥候中の挺進奪取」という話が流布した。 この戦闘での英軍捕虜ジェームズ大尉は、まず退避させており「この将校は立派な紳士だ。情け深く礼儀正しい。こんな優れた将校は英国軍隊でも珍しい」と語ったという。
※この「九龍半島攻略作戦」の解説は、「若林東一」の解説の一部です。
「九龍半島攻略作戦」を含む「若林東一」の記事については、「若林東一」の概要を参照ください。
- 九龍半島攻略作戦のページへのリンク