主人公の立ち位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 03:23 UTC 版)
「検察官 (戯曲)」の記事における「主人公の立ち位置」の解説
主人公のにせ検察官フレスタコーフについて一言すれば、彼は軽薄で、自慢屋で、まったく無責任な青年であり、重要人物になりすまし、さわやかな弁舌をふるい、大ぼらを吹く。浮薄で低俗、そして恐ろしい空虚のなかに生きている人間である。フレスタコーフ気質という言葉が、この作の発表後流行したというが、ゴーゴリが『狂人日記』『外套』など一連のペテルブルグ物語のなかで、怖気をふるい、嫌悪しながら描いている、あのペテルブルグの社交界の人間たちの一象徴として、この青年は描きだされているのである。
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