中軌道とは? わかりやすく解説

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中軌道

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/18 03:39 UTC 版)

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中軌道 (medium earth orbit; MEO)は、低軌道(約2,000km以下)と対地同期軌道(平均高度約36,000km)の中間に位置する人工衛星の軌道の総称である[1][2]ICO(intermediate circular orbit)という言い方もあるが、これは後述の企業名でもある。

公転周期1/2恒星日(11時間58分)の準同期軌道は中軌道に含まれる。

地上から見て常に動き、地平線下に沈むので、多数を衛星コンステレーションとして利用することが多い。

使用例

衛星測位システム

  • GPS衛星 高度20200km(準同期軌道)の31機を使用する。

通信システム

中軌道では、地表との距離が長くなるため、リモートセンシングには不利であるが、全地球でのカバレージを確保するための衛星個数が低軌道より削減できるため、中軌道衛星コンステレーションを使った衛星電話および通信システムが提案されている。

  • モルニヤ衛星 高度500~40000km(準同期軌道)の20機余を使用。
  • ICO社 高度10,390kmの衛星を10機使用したシステムを計画していた会社であるが1999年に経営破綻し再建中。

参考:低軌道衛星のコンステレーションの例。これら各社の衛星数はICO社のものより多い。

脚注

  1. ^ 宇宙情報センター. “軌道の種類”. 2016年1月13日閲覧。
  2. ^ NASA. “Ancillary Description Writer's Guide: Orbit”. 2013年5月11日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年1月13日閲覧。


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