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中田薫 (法学者)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/14 14:24 UTC 版)

中田 薫
人物情報
生誕 (1877-03-01) 1877年3月1日
日本 鹿児島県
死没 (1967-11-21) 1967年11月21日(90歳没)
出身校 東京帝国大学
学問
研究分野 日本法制史
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中田 薫(なかだ かおる、1877年3月1日[1] - 1967年11月21日[1])は、日本法制史家山梨県甲府市出身[2]。専門は日本法制史東京大学名誉教授。法学博士貴族院議員

経歴

第二高等学校[3]をへて、1900年東京帝国大学法科大学政治学科卒業[4]。その後、同大学院に入学し、1902年から東京帝国大学法科大学助教授。1908年から[5]1911年まで[6]文部省外国留学生として、ヨーロッパに留学[1]。1911年に教授となり[7]1937年に退官[8]

1910年法学博士学位を授与される[9]1925年帝国学士院会員[10]1946年文化勲章[11]1951年文化功労者

1946年3月22日、貴族院勅選議員に任じられ[12]無所属倶楽部に属し1947年5月2日の貴族院廃止まで在任した[13]。墓所は青山霊園(1ロ18)。

業績

  • それまでの有職故実の流れを汲む法制研究に、外国との比較をする新しい方法を取り入れる。
  • 『徳川時代の文学に見えたる私法』は広く読まれている。
  • 門下に東大中世法制史学科の礎となる石井良助唐令研究で名高い仁井田陞がいる。
  • 古代史・中世史研究家の石母田正にも大きな影響を与えた[14]

家族・親族

著書

単著

編著・編

記念論集

伝記

脚注

  1. ^ a b c 日本歴史学会 1999
  2. ^ 北康宏 2023
  3. ^ 第二高等学校 編『第二高等学校一覧 自明治30年至明治31年』第二高等学校、1898年、142頁。NDLJP:812942/231 
  4. ^ 東京帝国大学一覧 従明治34年至明治35年』東京帝国大学、1901年、520頁。 
  5. ^ 『官報』第7425号、明治41年3月31日、p.802
  6. ^ 『官報』第8444号、明治44年8月14日、p.280
  7. ^ 東京帝国大学一覧 従明治44年至明治45年』東京帝国大学、1911年、450頁。 
  8. ^ 『東京帝国大学一覧 昭和12年度』東京帝国大学、1937年、359頁。NDLJP:1446243/188 
  9. ^ 『官報』第8231号、明治43年11月28日、p.588
  10. ^ 『帝国学士院一覧 昭和2年』帝国学士院、1927年、83頁。NDLJP:1137175/47 
  11. ^ 「勲二等中田薫外五名文化勲章授与の件」『叙勲裁可書・昭和二十一年・叙勲巻一・内国人一』”. 国立公文書館 (1946年2月8日). 2022年11月11日閲覧。
  12. ^ 『官報』第5757号、昭和21年3月26日。
  13. ^ 『議会制度七十年史〔第1〕貴族院・参議院議員名鑑』141頁。
  14. ^ 石母田正『三先生のこと法政大学出版局〈戦後歴史学の思想〉、1977年3月https://dl.ndl.go.jp/pid/12208367 
  15. ^ 「川は流れる(7)」あきた(通巻58号) 1967年(昭和42年)3月1日発行 -全64ページ-
  16. ^ 「人・その思想と生涯(37)」あきた(通巻84号) 1969年(昭和44年) 5月1日発行
  17. ^ 北康宏 2023, pp. 59–60

参考文献

  • 衆議院・参議院編『議会制度七十年史〔第1〕貴族院・参議院議員名鑑』1960年。
  • 日本歴史学会 編『日本史研究者辞典』吉川弘文館、1999年、233頁。 NCID BA41440802 



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