中国語独自の表記
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 09:04 UTC 版)
「中国語における外国固有名詞の表記」の記事における「中国語独自の表記」の解説
さらに歴史的事情で外国固有名詞の音訳でも意訳でもなく、全く独自の中国語表記がなされることも多い。サンフランシスコは「旧金山」でホノルルは「檀香山」であるし、インドネシアのスラバヤは「泗水」、パレンバンは「巨港」となる。これらはいずれも現地華僑の命名が中国本土でも通用するようになったものである。ウラジオストクが「海参崴」と表記されることもあるが、これはウラジオストクがかつて中国領だった頃にそう呼ばれていた名残りである。 外国企業名が中国で意訳される例は上に示したが、意訳ではなく全く別の中国語が用いられることもある。シティバンクは「花旗銀行」、香港上海銀行は「匯豊銀行」である。これはこれらの銀行が中国で営業する際に、中国人に親しみやすい名称にしたものである。 欧米の人名は、中国語表記されるときは音訳が基本だが、中国学の研究者などは中国風の名前を持つことが多い。例えば、マテオ・リッチは「利瑪竇」であり、ジョゼフ・ニーダムは「李約瑟」である。
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