中国語用の音声記号との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/04/26 08:37 UTC 版)
「スウェーデン語方言字母」の記事における「中国語用の音声記号との関係」の解説
スウェーデンのベルンハルド・カールグレンは、普通話の zhi や zi の母音を舌尖母音(apical vowel)と呼んだ。中国語学では舌尖母音のために、スウェーデン語方言字母に由来する4つの記号を使うことがあるが、これらは国際音声記号ではない。ただし本来の方言字母にあったのは ʅ と ʯ の2文字だけで、のこりの2文字はカールグレンが自分で作った文字らしい。 Unicode文字対応するIPAU+027F ɿ z̩ U+0285 ʅ ʐ̩ U+02AE ʮ z̩ʷ U+02AF ʯ ʐ̩ʷ たとえば『漢語方音字彙』では「歯」(齿)の字音は北京で [tʂʻʅ]、揚州で [tsʻɿ]、蘇州で [tsʻʮ] のように書かれている(声調は省略)。 カールグレンはルンデル本人に学び、また『中国音韻学研究』の初版はルンデルの出版社から出版され、後の版よりも大量にスウェーデン語方言字母を用いていた。 なおカールグレン本人は後にはこれらの記号を使うのをやめ、舌尖母音のためにはより印刷に便利な ï を使うようになった。
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