リーチ麻雀世界選手権とは? わかりやすく解説

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リーチ麻雀世界選手権

(世界リーチ麻雀選手権 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/06 18:42 UTC 版)

リーチ麻雀世界選手権英語: World Riichi Championship / WRC)とは、日本式リーチ麻雀の世界大会である。

歴史

第1回大会は、2014年7月16日から20日にかけて、フランスの麻雀組織「TNT French Riichi Mahjong Club」を主催しているQuentin ThomasとValérian Thomasによって開催された[1]

第2回大会は、2017年10月5日から8日までアメリカネバダ州ラスベガスで開催された[2]

第3回大会は、2022年8月25日から28日までオーストリアウィーンで開催された[3]

第4回大会は、2025年7月1日から6日まで日本東京都で開催された[4]。また、今大会から国別対抗チーム戦も行われるようになった。大会にはアース製薬が設立100周年事業の一環として特別協賛に名を連ね、日本語名称は「アース製薬100周年記念 世界麻雀TOKYO2025(アースせいやく100しゅうねんきねん せかいマージャン トウキョウ 2025)」となった[5]。日本の一部メディアではWorld Riichi Championshipの略称をつけた「WRC世界麻雀TOKYO2025」の表記も見られる[6]

第5回大会は、2028年アメリカのニューヨーク州で開催される予定である。

主な採用ルール

WRCルール」を採用する[7][8]

ルール改定

第2回(2017年)大会は日本プロ麻雀連盟の「連盟WRCルール」と概ね同じであった[2]が、第3回(2022年)大会において、以下のルールが改定された[9]

  • 役満の複合によるダブル役満(およびそれ以上)が可能となった。
  • 包が導入された。
  • 国士無双における暗槓の搶槓が不可能となった。
  • 連風牌の雀頭の符は2符とされた。
  • チョンボの罰符が30ポイントに引き上げられた。また、一部の反則行為について罰則が厳しくされた。

第4回(2025年)大会において、以下のルールが改定された[10]

  • 自身のツモ番が残っていない(牌山が残り4枚未満)状況での立直が可能となった。
  • 役満となる役が成立していない場合の最高得点を、三倍満から四倍満に引き上げ(13翻以上で適用)。
  • 時間制限ありでの対局の場合、従来はその時間の合図がなされた局で終了としていたが、今改定において「その時間の合図がなされた局の次の局」で終了とするものとした。

優勝者

個人戦

優勝 2位 3位 4位
1 2014年 山井弘 西島一彦 西川淳 桐山のりゆき
2 2017年 ともたけ雅晴 増田隆一 山田浩之 中村ゆたか
3 2022年 奈良圭純 藤崎智 Valentin Courtois Anna Zubenko
4 2025年 内川幸太郎 ともたけ雅晴 Junseok Yoon 黒沢咲

第1回大会では、最優秀女性選手賞として総合11位の魚谷侑未が選ばれた。

国別対抗チーム戦

優勝 2位 3位 4位
4 2025年 ポルトガル/スペイン(Sérgio Matos Lima、Rodrigo Lopes / Linxuan He、Yeyin Lu) 中国B(Haomin Gao、ZhenWei Lin、Haoran Xia、Jinrui Zhu) 日本フル代表チームB(佐々木寿人仲林圭瑞原明奈本田朋広 チャイニーズタイペイ(Pei-jyun Shih、Che-an Shih "Zyn"、Yu Ting Cheng、Po-Ping Chang、Fang-Liang Liu)

会場

期間 開催地 会場
第1回 2014年7月16日–20日 フランス オー=ド=セーヌ県ピュトー Mairie de Puteaux
第2回 2017年10月5日–8日 アメリカ合衆国 ネバダ州ラスベガス Palms Resort and Casino Hotel
第3回 2022年8月25日–28日  オーストリア ウィーン Intercontinental Hotel Vienna
第4回 2025年7月1日–6日 日本 東京 日本橋三井ホール
第5回 2028年 アメリカ合衆国 ニューヨーク州 後日発表

脚注

  1. ^ ケネス徳田 (2014年8月18日). “プロ雀士コラム/第1回リーチ麻雀世界選手権レポート”. 日本プロ麻雀連盟. 2022年9月10日閲覧。
  2. ^ a b 菅原千瑛 (2017年11月8日). “特集企画/第2回リーチ麻雀世界選手権レポート”. 日本プロ麻雀連盟. 2022年9月10日閲覧。
  3. ^ 和泉由希子 (2022年10月7日). “プロ雀士コラム/第3回リーチ麻雀世界選手権レポート”. 日本プロ麻雀連盟. 2024年3月4日閲覧。
  4. ^ 第4回リーチ麻雀世界選手権が2025年に東京で開催”. キンマWeb (2023年4月4日). 2024年3月4日閲覧。
  5. ^ アース製薬、設立100周年事業として「世界麻雀TOKYO2025」に特別協賛”. アース製薬株式会社 (2025年2月14日). 2025年7月4日閲覧。
  6. ^ 【WRC世界麻雀TOKYO2025 チーム戦速報】7月2日の開催初日はチーム戦!各国の選手が熱闘を繰り広げる!伊達朱里紗、仲林圭、河野高志のコメントも掲載!”. 麻雀ウォッチ. 株式会社ムー (2025年7月2日). 2025年7月6日閲覧。
  7. ^ WRC Rules” (英語). World Riichi Championship. 2024年3月9日閲覧。
  8. ^ 麻雀ルール統一への道 世界選手権との統一”. note 近代麻雀黒木 (2022年9月18日). 2024年3月9日閲覧。
  9. ^ World Riichi Championship Rules 2022” (英語). World Riichi Championship. 2025年7月2日閲覧。(「1 Preface」を参照)
  10. ^ World Riichi Championship - Rules 2025” (英語). World Riichi Championship. 2025年7月2日閲覧。(「1 Preface」を参照)

関連項目

外部リンク




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