世界の勢子
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 05:15 UTC 版)
元の皇帝の鷹狩やインド・ムガール朝のアクバル帝の狩猟、18世紀のオーストリア宮廷の狩りでも勢子の役割の者がいた。マルコ・ポーロの『東方見聞録』によると、フビライ・ハーンの鷹狩では大勢の勢子が用いられたと伝わる。イギリスでは17世紀にオオカミは絶滅しているが、15世紀頃にはオオカミがおり、領主や貴族などのハンターが農民を勢子役にしてオオカミを追い出させ、それを猟犬に追わせるスポーツハンティング(オオカミ狩り)が行われていたことが記録されている。朝鮮半島では、勢子を用いた虎狩が、豊臣秀吉の朝鮮出兵において行われた。1595年(文禄4年)3月10日に島津義弘の手勢が犠牲者を出しながら2頭のトラを仕留め、秀吉に献上している。 アフリカ各地の熱帯雨林に住むピグミー族も狩猟での勢子役がいる。21世紀初頭までの調査によると、ピグミーの行うネットハンティング(網猟)では女性も勢子役をしている。
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