不正防止と科学的な方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:16 UTC 版)
不正行為とその防止 「超心理学の実験では学者によって"でっちあげ"が行われている」といった批判的な見解を示す人もいた。「レヴィ事件」や「ソール事件」など、歴史上そうした事件は存在した。しかし、1970年代後半以降の超心理学上のデータについては(ガンツフェルト実験のメタ分析の結果)でっちあげ説は当てはまらない、とされる。 お蔵入り効果、全試行の記録、実験のメタ分析 超心理学を批判する者からは「お蔵入り効果」が生じている可能性が指摘されることがあった。「お蔵入り効果」とは、(超心理学に限らず自然科学の実験全般で起きる可能性があるもので)研究者が望みの結果ではない実験("失敗"の実験)は報告せず「お蔵入り」にしてしまい、望み通りの結果が出た実験のほうばかりを報告すると基礎データに偏りが生じ、結論にも影響する、ということである。この問題は超心理学で初期から指摘されていたが、1974年からガンツフェルト実験のメタ分析(複数の研究報告をまとめて、全体の傾向を分析する手法)が発展するにつれ、これらの実験でこの効果が生じている可能性は否定されるに至った。メタ分析の結果、失敗した実験もお蔵入りされることなく報告されている状況が判明したのである。
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