三輪の大王一族(みわのおおきみいちぞく)
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「銀の海 金の大地」の記事における「三輪の大王一族(みわのおおきみいちぞく)」の解説
筑紫から吉備に、そして吉備から大和に進軍してきた一族。大和の三輪に先住していた古い一族と激しい戦闘を繰り返して根絶やしにしたのち、かたちばかりはその一族に婿入りするかたちで大和に腰を据えた。その後も凄まじい戦を繰り返し、先住の大和豪族たちに、みずからの一族を支配者として受け入れさせた。現在は、大和(現在の奈良県域)を拠点とし、多くの有力氏族があつまって成立した王権を握っている。この物語の上では、王権が確立されてからまだ数十年しか経っておらず、力はもっているものの歴史は浅い。 御真木の大王(みまきのおおきみ) 先代の大王で、伊久米の大王の父親。大和に進軍し、ヤマト王権を築き上げた。故人。戦場でいつも幼い日子坐(ひこいます)の笑顔に心を慰められたため、日子坐を我が子のように親しんだ。日子坐はその信頼も利用しながら、さらに和邇一族を発展させていった。 伊久米の大王(いくめのおおきみ) この時代の大王。26歳。父である御真木の大王が崩御したのち、日子坐の後ろ盾を得て、わずか10歳で大王となった。おだやかな気性と、華やかな容姿の持ち主。武人だった父と違い、豪族たちの和をなによりも望んでいる。母親は、大彦王の娘・御真津姫(みまつひめ)。 建埴安王(たけはにやすおう) 御真木の大王の弟王。故人。山背の国、和訶羅の郷(わからのさと)を治めていたが、謀反人の濡れ衣を着せられ、兄の大彦王に討ち取られる。 和訶羅姫(わからひめ) 和訶羅の郷の姫。建埴安王の娘。故人。日子坐にいつわりの恋をしかけられ、和訶羅の郷を攻略するために利用された。 大彦王(おおびこおう) 御真木の大王の弟王で、建埴安王の兄。故人。日子坐と共謀し、建埴安王に謀反人の濡れ衣を着せて、和訶羅の郷を攻め落とした。
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