さん‐せき【三蹟/三跡】
三跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 07:03 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動三跡(さんせき)は、書道の大御所三人のこと。三筆は各時代にいるが、この三跡ほどの影響を後世まで与えた人物はいない。字は三蹟とも表記する。また、入木道の三蹟(じゅぼくどうのさんせき)とも言う。
三蹟
それぞれ、和様の大成者。名はそれぞれ音読みで読まれることもあり、その通称を片仮名で示す。
- 小野道風(おののみちかぜ/トウフウ)- 小野の「野」をとって、野跡(やせき)と呼ばれる。
- 藤原佐理(ふじわらのすけまさ/サリ)- 佐理の「佐」をとって、佐跡(させき)と呼ばれる。
- 藤原行成(ふじわらのゆきなり/コウゼイ) - 権大納言であったので、権跡(ごんせき)と呼ばれる。
三蹟の覚え方としては、音読みによる通称を使った「サリー(サリ)ちゃんが豆腐(トウフウ)を買うぜい(コウゼイ)」が有名である。
関連項目
三跡
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/19 08:58 UTC 版)
平安時代中期の小野道風・藤原佐理・藤原行成の3人は三跡と称され、貫禄のある艶麗な道風の書風に、日本的な感覚と鋭敏さを加えた佐理の書風を、行成が両者の長所をうまく生かし、かつ均整のとれた温和な書風として、漢字の和様化を完成させた。行成を初代とする世尊寺家の書風は後に世尊寺流と称され、日本の書流の始まりとなる。
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