三波川変成岩と三波川帯
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 05:06 UTC 版)
三波石峡とその北を流れる三波川は、三波川変成帯(三波川帯)と呼ばれる日本最大の広域変成帯の模式地となっている。この変成岩帯でみられる変成岩を三波川変成岩といい、日本列島の代表的な変成岩の一つである。 三波川変成帯は中央構造線に沿うように、南北の幅およそ5キロメートルから30キロメートル、東西の長さおよそ800キロメートルの長さで帯状に連なっており、三波石峡や三波川、長瀞渓谷などの関東山地から、長野県南部、紀伊半島、四国を経て九州(佐賀関半島)にまで至る。 この名称は、明治21年(1888年)に東京帝国大学の地質学者小藤文次郎が三波川を調査し、一帯で発見した結晶片岩を三波川結晶片岩と命名したことに始まる。小藤文次郎の紹介により三波石は世界的に知られるようになった。
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