三強時代、群馬王国の終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/31 08:42 UTC 版)
「田中博 (競輪選手)」の記事における「三強時代、群馬王国の終焉」の解説
1975年、日本選手権連覇を目指す田中は決勝へと進出。また福島も決勝へと駒を進め、阿部が脱落していたことから、前年の選手権決勝同様、両者のいずれかが優勝する可能性が高いと見られていた。これに対し同期の伊藤がこの大会のゴールデンレーサー賞を制して好調だったことから、久々のタイトル制覇の期待もかけられていた。 ところが、最終ホーム過ぎにカマシ気味にスパートをかけた当時22歳の愛知の高橋健二が2角付近で先頭に躍り出るや、その動きに反応できなかった前受けの福島が落車。これに同期の河内も乗り上げ、田中、伊藤は2人の落車の影響を受けて高橋に4角付近まで大きなリードを許した。2人は懸命に高橋を追うも届かず。高橋優勝、伊藤2着、田中は3着となった。 決勝3着ということで、連覇こそ逃したものの、田中は決勝にさえ駒を進められなかった阿部や、落車してしまった福島と比べると及第点ともいえる成績であったが、実はこの一戦を境に過去5年間で11回ものGIタイトルを奪取してきた三強時代は崩壊し、また群馬王国にも終焉の時代が訪れることになるという、歴史的な一戦となってしまったのである。
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