一過性視覚障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/25 03:35 UTC 版)
一過性視覚障害は一時的に眼が見えなくなったが、すぐに元に戻ったというエピソードである。このような症状を起こす疾患には一過性黒内障、閃輝暗点、鬱血乳頭、脈絡膜や視神経を始めとする眼科疾患などがある。一過性視覚障害で最も有名な疾患が一過性黒内障である。一過性黒内障は突然起こる無痛性の一過性視覚障害である。数秒から数分間症状が持続することが多い。通常は眼動脈の一過性の虚血に由来する。虚血状態をもたらす主な原因は内頚動脈の狭窄による眼底血圧の低下と心臓や頸動脈内壁から遊離した塞栓が眼動脈の血流を妨げることである。虚血の状態が長時間持続すれば、網膜中心動脈塞栓症や虚血性視神経症という視機能の予後不良な病態を招く。頸動脈狭窄症の場合はCEAやCASの適応も検討する。
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