ヴェルテ・フィルハーモニック・オルガン
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「ヴェルテ=ミニョン」の記事における「ヴェルテ・フィルハーモニック・オルガン」の解説
「ヴェルテ社製フィルハーモニー・オルガンの一覧 (ドイツ語記事)」も参照 1911年から、「ヴェルテ・フィルハーモニック・オルガン」と銘打たれたオルガン用の同種のシステムの生産が行われた。アルフレッド・ホリンズ、ウジェーヌ・ジグー、マックス・レーガーなど、当時のヨーロッパの著名なオルガニスト兼作曲家がこのオルガンへの録音風景を写真に遺しており、エドウィン・レメア、クラレンス・エディ、ジョゼフ・ボネといった傑出したオルガニストも録音を行っている。フィルハーモニック・オルガンの中でも最大のものは、マーカースタディ・グループのサロモンズ・エステートに建造された1台である。このオルガンは1914年にデイヴィッド・ライオネル・サロモンズ(英語版)が作らせたもので、オルガン用の紙ロールで演奏するだけでなく、彼が1900年から所有してこのオルガンのために下取りに出したヴェルテのオーケストリオン10番の演奏もする装置だった。デスヴァレーのスコッティズ・キャッスル(英語版)博物館ではこうしたオルガンのひとつを見学でき、通常の博物館ツアーの間は常時演奏されている。客船ブリタニックに設置されたオルガンは、第一次世界大戦開戦によりベルファストまでの航海を遂げることが出来なかった。この装置はスイス、ゾロトゥルン州のゼーヴェンにあるスイス国立博物館で演奏されているのを聴くことが出来る。
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