ヴェルクマイスターI(III): 1/4コンマ分割に基づく「正しいテンペラメント」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/11 22:44 UTC 版)
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この音律はピタゴラス音律と同様におおむね純正な(完全)五度を用いているが、C-G、G-D、D-A、B-F♯のそれぞれの五度は小さくされている、すなわち1/4コンマだけ狭められている。ヴェルクマイスターは半音階音楽("ficte")を演奏するのに特に適したものとしてこの音律を指定した。そのため近年はJ・S・バッハの音楽のための音律として人気が出ているのかもしれない。 五度 調整 三度 調整 C-G ^ C-E 1 v G-D ^ C♯-F 4 v D-A ^ D-F♯ 2 v A-E - D♯-G 3 v E-B - E-G♯ 3 v B-F♯ ^ F-A 1 v F♯-C♯ - F♯-B♭ 4 v C♯-G♯ - G-B 2 v G♯-D♯ - G♯-C 4 v D♯-B♭ - A-C♯ 3 v B♭-F - B♭-D 2 v F-C - B-D♯ 3 v メジャートニックコードを再生[ヘルプ/ファイル] 現代の著者ら[誰?]はピタゴラスコンマを使用した場合の周波数の関係[要出典]と音程の正確な数値を計算してきた。 音厳密な周波数関係値(単位: セント)C 1 1 {\displaystyle {\frac {1}{1}}} 0 C♯ 256 243 {\displaystyle {\frac {256}{243}}} 90 D 64 81 2 {\displaystyle {\frac {64}{81}}{\sqrt {2}}} 192 D♯ 32 27 {\displaystyle {\frac {32}{27}}} 294 E 256 243 2 4 {\displaystyle {\frac {256}{243}}{\sqrt[{4}]{2}}} 390 F 4 3 {\displaystyle {\frac {4}{3}}} 498 F♯ 1024 729 {\displaystyle {\frac {1024}{729}}} 588 G 8 9 8 4 {\displaystyle {\frac {8}{9}}{\sqrt[{4}]{8}}} 696 G♯ 128 81 {\displaystyle {\frac {128}{81}}} 792 A 1024 729 2 4 {\displaystyle {\frac {1024}{729}}{\sqrt[{4}]{2}}} 888 B♭ 16 9 {\displaystyle {\frac {16}{9}}} 996 B 128 81 2 4 {\displaystyle {\frac {128}{81}}{\sqrt[{4}]{2}}} 1092
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