ヴァーハナ祠堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 14:28 UTC 版)
「プランバナン寺院群」の記事における「ヴァーハナ祠堂」の解説
3基の主要祠堂の前にある他の3基の祠堂は、それぞれの神のヴァーハナ(乗り物)である、シヴァの牡牛ナンディ、ブラフマーの白い聖鳥ハンサ、ヴィシュヌの神鳥ガルーダに捧げられている。 ナンディ祠堂内の像左:ナンディ像 中央:チャンドラ(英語版)像 右:スーリヤ像 ヴァーハナ祠堂左(北):ガルーダ祠堂 中央:ナンディ祠堂 右(南):ハンサ祠堂 シヴァ祠堂の正面にあるナンディ祠堂(チャンディ・ナンディ)には、ナンディ(尼: Nandi「牡牛」)の像が安置されている。次いで他の彫像として、月神チャンドラ(英語版)(尼: Candra)の像、太陽神スーリヤ(スルヤ、尼: Surya)の像もある。チャンドラ像は10頭の馬に引かれた馬車の上に立ち、スーリヤ像もまた7頭の馬に引かれた馬車の上に立っている。 ヴィシュヌ祠堂の前には、ガルーダ(ガルダ、尼: Garuda、「鷲」)に捧げられた祠堂がある。このガルーダ祠堂(チャンディ・ガルーダ)にガルーダ像がないことからチャンディ・A とも称されるが、おそらくはガルーダの像が安置されていたものと考えられる。ガルーダはインドネシアを守護する神鳥として重要な役割を担い、インドネシアの国章に描かれるほか、ガルーダ・インドネシア航空の名称にも用いられている。 ブラフマー祠堂の向かいには、ハンサ(アンサ、尼: Angsa、「ガチョウ〈白鳥〉」)の祠堂(チャンディ・ハンサ)がある。ガルーダ祠堂と同様、この祠堂内にも像がないためチャンディ・B とも称されるが、かつてはここにも尊いガチョウ(白鳥)の像があったと考えられる。
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