ワルシャワ公国が遺したもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/02 17:23 UTC 版)
「ワルシャワ公国」の記事における「ワルシャワ公国が遺したもの」の解説
ナポレオンがヨーロッパ大陸を制覇したときに建国され、その没落と同時に短期間で無くなった国は数多くある。ワルシャワ公国もそんな国の一つに過ぎず、歴史的には意味が少ないようにも見える。しかし、ほんの10年間ほどとはいえ、第2次と第3次ポーランド分割の後にこの公国が存在したことで、ポーランド人は分割時代の思い出を拭い去り、国民主義者たちが提唱するポーランド人国家の再建の運動につながった。ナポレオンの敗北後もポーランド人による国家は何らかの形で残ったが、その後、独裁制を増すロシアによってポーランドとしての独立体は消失した。この間を通してみると、はっきりとポーランド人の国家とわかる存在が、少なくとも四半世紀は続いたことになる。 約1世紀後、第一次世界大戦の結果としてポーランド第二共和国が建国されることになるが、当初の国境はかつてのワルシャワ公国の国境と似たものだった。
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