ワリスと割礼
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/03 03:25 UTC 版)
5歳の時受けさせられる。受けた女子割礼の種類はWHO(世界保健機関)が定義したタイプによると陰部封鎖だと言われている。ソマリアでは割礼を受けないと結婚が出来ない。ワリスは幸運な方で、不衛生な中、麻酔も無しで陰部封鎖を受けると命の危険もあるが、彼女の傷は1ヶ月で癒えた。だがその後もロンドンで縫合部分を開ける手術を受けるまで苦しみ続けた。排尿、月経による激痛に何度も気絶し、精神的苦痛は生涯続く。現在の夫に出会うまで、割礼が原因となり恋ができなかった。自分の秘密や恐ろしい姿を見せるのが怖く、男性がワリスに関心をもったのが分かるとすぐに逃げ出した。そんなワリスも割礼を受ける前は、女になる通過点として割礼を楽しみにしていたという。雑誌『Marie claire』のインタビューで初めて女子割礼について明かし、このインタビューが「女子割礼の悲劇」と題されて雑誌に掲載されるや、大反響を呼ぶ。テレビの特別番組がつくられ、国連の特別大使に任命される。現在はモデルの仕事を続けながら、女性器切除の廃絶に向けて活動している。日本のテレビ番組『ザ!世界仰天ニュース』でもワリスの割礼について紹介されたが、あまりにもショッキングな内容であるために詳細は省かれた。
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