ワイルドトラックスとは? わかりやすく解説

ワイルドトラックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/01 08:54 UTC 版)

ワイルドトラックス
ジャンル レースゲーム
対応機種 スーパーファミコン
開発元 任天堂情報開発本部
アルゴノートソフトウェア
運営元 任天堂
プロデューサー 宮本茂
ディレクター 菱田達也
プログラマー ジャイルズ・ゴダード
木村真人
山本健二
コリン・リード
音楽 天宅しのぶ
美術 高橋伸也
森直樹
黒梅知明
今村孝矢
人数 1 - 2人(対戦プレイ)
メディア 8メガビットロムカセット
スーパーFXチップ搭載
稼働時期 1994年6月4日
1994年10月10日
1994年10月27日
対象年齢 CEROA(全年齢対象)
ESRBE(6歳以上)
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ワイルドトラックス』は、任天堂情報開発本部アルゴノートソフトウェアが開発、任天堂より発売されたレースゲームである。日本国外でのタイトルは『Stunt Race FX』。

概要

3次元コンピュータグラフィックス (3DCG) のレースゲーム。スーパーFXチップが搭載されており、任天堂が手掛けるスーパーファミコン用3DCGゲームでは『スターフォックス』に次ぎ2作目となる。

ヘッドライト部にが描かれたを操作する。車はタイヤ・ボディ・ヘッドライト部の目などがそれぞれ独立したパーツとなっており、障害物などにぶつかるとそれぞれのパーツがバラバラになる。なお、ダメージメーターが設定されており、これが満タンになるとミスとなる。これはマップ上のアイテムで回復可能。

走行以外の操作は、ゲージを使用して加速する「ブースト」(マップ上の結晶状のアイテムで回復可能)、ジャンプ(タイヤを地面に向かって伸ばす)が可能。ジャンプは特定地形の速度低下や、車同士のダメージ接触を回避できる。空中にいる間は上下のキー操作で姿勢制御ができ、着地の際の角度を調整可能(深すぎる場合はダメージ)。

ライバルカーと順位を競うモードや、特定ポイントを通過して短い時間でゴールを狙うスタントモードなどで遊ぶことができる。

内容はアメリカにある架空の田舎町「トラックス・シティ」でレース大会が行われるという設定。

2019年9月6日配信開始のNintendo Switchのオンラインサービスの特典ソフト『スーパーファミコン Nintendo Switch Online』に収録された[1]

ゲーム内容

車種

初めから全てのモードで使えるのは4WDCOUPÉF-TYPEの3種のみだが、SPEED TRAXのマスタークラスをクリアすれば2WDも全モードで使用可能となる。

4WD
オフロードカーのようなボディ形状の車。タイヤのグリップが高く加速も良い。ボディも頑丈。だがステアリングが重いため、コーナーをクリアするときは早めに切り込む必要がある。最高速は160km/hと他の車より低め。初心者向け。だが実際は189km/h出る。
COUPÉ
名前の通りクーペの形状をしている車。加速は早めでボディも頑丈、ステアリングも軽く、最高速は190km/h。ただしタイヤのグリップが低いため、コーナー中にスピンしてしまうことがしばしばある。中級者向け。
F-TYPE
フォーミュラカーのようなボディ形状の車。最高速は220km/hで2WDと同等。ただしボディが弱く、ジャンプ着地時は慎重に操作する必要がある。ブーストの減りも早い。ステアリングも軽いが少し遅れて切れるので操作が難しい。上級者向け。
2WD
オフロード用のバイクの形状をしており、ゲーム中唯一の二輪車。最高速は220km/hでF-TYPEと同等。タイヤグリップ、加速、ボディの強さも問題ないが、二輪車のためバランスを取るのが難しい。上級者向け。

上記4車種の他、SPEED TRAX内のボーナスゲームだけに登場するのが、下記のTRAILERである。

TRAILER
トラックのようなボディ形状。パワーがあるが、加速が悪く、ステアリングも重い。全体的に動きが鈍いので、早めのアクセル・ブレーキやステアリングが重要。なお、TRAILERのみゲーム中の視点がかなり上方からのものとなる。

アイテム

コース上にはアイテムが存在し、操作するマシンと接触することでゲットすることが出来る。SPEED TRAXでは石状のアイテムが登場し、赤い石はダメージ回復、青い石はブーストメーターが回復する。一つの石でメーターの半分回復する。

モード

SPEED TRAX
計4台の車でレースし、1位を目指すモード。3つのCLASSが用意されている。
STUNT TRAX
コースの中に散らばった星を集め、いかに早くゴールするかを競うモード。
BATTLE TRAX
2人で対戦するモード。負けている方の車は早くブーストが回復するようになっている。
TEST RUN
専用コースの中を自由に走るモード。コースは1つしかない。練習用として利用できる。
FREE TRAX
1人で走るモード。コースはSPPED TRAXと同様のものを選択可能。タイムアタックなどで利用できる。

他機種版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア 備考
1 スーパーファミコン
Nintendo Classics
201909062019年9月6日
201909062019年9月6日
Nintendo Switch 任天堂 任天堂 ダウンロード

スタッフ

  • プログラマー:ジャイルズ・ゴダード、木村真人、山本健二、コリン・リード
  • 3Dシステム:ピーター・ウォーンズ、カール・グラハム
  • 車体デザイナー:高橋伸也、森直樹
  • CGデザイナー:黒梅知明、森直樹、今村孝矢
  • サウンド・コンポーザー:阪東太郎
  • ミュージック・コンポーザー:天宅しのぶ
  • マップ・デザイナー:田邊賢輔、山本健二
  • テクニカル・サポート:角井博信、山城重喜、浅田靖之、島田健嗣、中谷和人
  • ディレクター:菱田達也
  • プロデューサー:宮本茂
  • エグゼクティブ・プロデューサー:山内溥

評価

ゲーム誌「ファミリーコンピュータMagazine」の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通り22.1点(満30点)となっている[2]

項目 キャラクタ 音楽 お買得度 操作性 熱中度 オリジナリティ 総合
得点 3.9 3.5 3.5 3.4 3.9 3.9 22.1

脚注

  1. ^ Nintendo Switch Onlineからスーパーファミコンタイトルを配信開始、第1弾は20タイトル”. GAME Watch (2019年9月5日). 2019年9月6日閲覧。
  2. ^ 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、429頁、雑誌26556-4/15。 

外部リンク


ワイルドトラックス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/10 10:21 UTC 版)

アーウィン (スターフォックス)」の記事における「ワイルドトラックス」の解説

ナイトクルーズコースにある『スターフォックス』の看板にぶつかると中央分離帯のある道路出現しアイテム落として行く。

※この「ワイルドトラックス」の解説は、「アーウィン (スターフォックス)」の解説の一部です。
「ワイルドトラックス」を含む「アーウィン (スターフォックス)」の記事については、「アーウィン (スターフォックス)」の概要を参照ください。

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