ローレンツ力と運動方程式とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ローレンツ力と運動方程式の意味・解説 

ローレンツ力と運動方程式

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:49 UTC 版)

特殊相対性理論」の記事における「ローレンツ力と運動方程式」の解説

今、電荷 q を持った質点があるとし、この質点の4元速度u→ とし、u→反変成分を (u0, u1, u2, u3) とする。このとき、この質点電磁場から受ける4元力を、電磁場テンソル Fαβ を用いて f α = q F α β u β {\displaystyle f^{\alpha }=qF^{\alpha \beta }u_{\beta }} によって定義すると、この4元力からできる質点運動方程式d p α d τ = q F α β u β {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} p^{\alpha }}{\mathrm {d} \tau }}=qF^{\alpha \beta }u_{\beta }} である。ここで pβ は質点4元運動量の β 成分で、τ は質点固有時間である。 上の運動方程式は α = 0, 1, 2, 3 に対して定義されているが、4元運動量と4元速度空間成分(の共変表現)p = (p1, p2, p3), v = (u1, u2, u3) に着目すると、電磁場テンソルの定義より、運動方程式空間成分左辺空間成分 = γ d p d t {\displaystyle =\gamma {\frac {\mathrm {d} {\boldsymbol {p}}}{\mathrm {d} t}}} 右辺空間成分 = γ q ( E + v × B ) {\displaystyle =\gamma q({\boldsymbol {E}}+{\boldsymbol {v}}\times {\boldsymbol {B}})} となることがわかる。ここで γ はローレンツ因子 1 / √1 − (|v|/c)2 である。 すなわち相対論における運動方程式空間成分は、ローレンツ力に関する運動方程式 d p d t = q ( E + v × B ) {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} {\boldsymbol {p}}}{\mathrm {d} t}}=q({\boldsymbol {E}}+{\boldsymbol {v}}\times {\boldsymbol {B}})} と完全に一致する。 運動方程式時間成分に関しては、cp0質点エネルギー E を表していた事に着目すると、 左辺時間成分 = γ c d E d t {\displaystyle ={\frac {\gamma }{c}}{\frac {\mathrm {d} E}{\mathrm {d} t}}} 右辺時間成分 = γ c ( q E ⋅ v ) {\displaystyle ={\frac {\gamma }{c}}(q{\boldsymbol {E}}\cdot {\boldsymbol {v}})} なので、下記の式が従う: d E d t = q E ⋅ v = q ( E + v × B ) ⋅ v . {\displaystyle {\frac {\mathrm {d} E}{\mathrm {d} t}}=q{\boldsymbol {E}}\cdot {\boldsymbol {v}}=q({\boldsymbol {E}}+{\boldsymbol {v}}\times {\boldsymbol {B}})\cdot {\boldsymbol {v}}.} 右辺単位時間当たりに電磁場ローレンツ力質点に対してした仕事なので、この式はローレンツ力による仕事エネルギーに変わる事を意味している。すなわちこれは、エネルギー保存則にあたる式である。

※この「ローレンツ力と運動方程式」の解説は、「特殊相対性理論」の解説の一部です。
「ローレンツ力と運動方程式」を含む「特殊相対性理論」の記事については、「特殊相対性理論」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ローレンツ力と運動方程式」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

ローレンツ力と運動方程式のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ローレンツ力と運動方程式のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの特殊相対性理論 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS