ロンゴノット山とは? わかりやすく解説

ロンゴノット‐さん【ロンゴノット山】


ロンゴノット山

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/30 16:39 UTC 版)

ロンゴノット山
ロンゴノット山
標高 2,776[1] m
所在地  ケニア
リフトバレー州
位置 南緯0度54分52秒 東経36度26分47秒 / 南緯0.91444度 東経36.44639度 / -0.91444; 36.44639座標: 南緯0度54分52秒 東経36度26分47秒 / 南緯0.91444度 東経36.44639度 / -0.91444; 36.44639[1]
山系 グレート・リフト・ヴァレー
種類 成層火山
最新噴火 1863 ± 5 年[1]
ロンゴノット山 (ケニア)
ロンゴノット山 (アフリカ)
プロジェクト 山
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ロンゴノット山(ロンゴノットさん、Mount Longonot)は、ケニアにある火山である。グレート・リフト・ヴァレー内のナイヴァシャ湖の南東にある。1860年代の噴火を最後に活動を休止していると考えられている。「ロンゴノット」はマサイ語oloonong'otからきており、「たくさんの突出部」または「険しい尾根」を意味する[2]マサイ族はこの山をオルドイニョ・ローノンゴット (Ol Doinyo loonongot) と呼んでいる。

ロンゴノット山はロンゴノット山国立公園の一部であり、ケニア野生生物公社 (KWS) によって保護されている。国立公園の入り口からクレーターの縁まで道が伸び、クレーターを取り囲むループ状の道に続く。全行程は約8-9 kmの長さであるが非常に険しく、クレーター一周を含む、公園入り口-ロンゴノット山頂-公園入り口、を行くにはおよそ5時間のハイキングになる。入り口は海抜およそ2,150 m、山頂はおよそ2,780 mであるが、ジグザグのクレーター縁をなぞるため、実質的に垂直で650 m以上登ることになる。

小木の森がクレーター底を覆い、小さな水蒸気噴出孔がクレーター壁の周りに間を空けて見つかる。この山には様々な野生動物が棲息しており、シマウマキリンバッファローおよびハーテビーストが有名である。ヒョウも報告されているが見つけるのは極めて困難である。

ロンゴノット成層火山粗面岩からなり、約21,000年前の爆発噴火で形成された8×12 kmのカルデラ (クレーター) を持つ[1]。カルデラ形成後の溶岩がカルデラ底と山麓で見つかっている。ルイス・リーキー1928年に土地のマサイ族の老人に聞いた話によると、約60-70年前 (1860年前後) に北側の山腹で火口から火が噴出したという[3]

ロンゴノット山はナイロビの60 km北西にあり舗装された道で行くことができる。近くの町もロンゴノットという名前である。衛星通信のロンゴノット地球局は山の南に位置する。

ロンゴノット山のクレーター

脚注

  1. ^ a b c d Longonot - Smithsonian Institution: Global Volcanism Program
  2. ^ Mount Longonot National Park”. Kenya Wildlife Service. 2009年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月27日閲覧。
  3. ^ 佐藤博之 (1984). “ケニア・リフトバレー (2)”. 地質ニュース (354): 38-51. http://www.gsj.jp/Pub/News/pdf/1984/02/84_02_05.pdf. 

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