ロレイン_(オハイオ州)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ロレイン_(オハイオ州)の意味・解説 

ロレイン (オハイオ州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/05 04:25 UTC 版)

ロレイン
Lorain
ロレイン港
オハイオ州におけるロレインの位置
北緯41度26分54秒 西経82度10分8秒 / 北緯41.44833度 西経82.16889度 / 41.44833; -82.16889座標: 北緯41度26分54秒 西経82度10分8秒 / 北緯41.44833度 西経82.16889度 / 41.44833; -82.16889
アメリカ合衆国
オハイオ州
ロレイン郡
政府
 • 市長 チェイス・M・リトナウアー
面積
 • 合計 24.14 mi2 (62.52 km2)
 • 陸地 23.67 mi2 (61.31 km2)
 • 水域 0.47 mi2 (1.22 km2)
標高
610 ft (186 m)
人口
(2020年)[1]
 • 合計 65,211人
等時帯 UTC-5 (東部標準時)
 • 夏時間 UTC-4 (東部夏時間)
ZIPコード
44052-44055
市外局番 440
FIPS code 39-44856
GNIS feature ID 1077529[2]
ウェブサイト [1]
テンプレートを表示

ロレイン: Lorain [loˈreɪn])は、アメリカ合衆国オハイオ州ロレイン郡にある都市。人口は6万5211人(2020年)。クリーブランドの西50㎞、ブラック川エリー湖に注ぎ込む場所に位置する。

市内には以前フォード・モーターの組立工場があった。工場ではフォード・エコノラインフォード・トリノ、マーキュリー・モンテゴ、1975年からはフォード・サンダーバードマーキュリー・クーガーを組み立てていたが、UAWとフォードとの新しい協定について折り合いがつかなくなり、2005年12月14日に工場での全ての生産を中止した。 市の南部には約5㎞にわたってUSスチール(一部はリパブリック・スチール)の製鉄所が広がっている。これらの工場は1895年に操業を開始し、数千人の従業員を雇用し続けている。 リパブリック・スチールは2008年末に高炉の稼働が休止したが、2011年12月、新たにアーク炉を建設して製鉄を再開すると発表した。

地理

ロレインは 北緯41度26分54秒 西経82度10分8秒 / 北緯41.44833度 西経82.16889度 / 41.44833; -82.16889に位置しており[3]、クリーブランド・イリリア・メンター大都市圏に入っている。

アメリカ合衆国国勢調査局によれば、市域全面積は24.14平方マイル (62.52 km2)で、このうち陸地は23.67平方マイル (61.31 km2)、水面は0.47平方マイル (1.22 km2) [4]

市内にあるチャールズ・ベリー・ブリッジは世界で2番目の規模の跳ね上げ橋である。

歴史

  • ロレインはもともと「マウス・オブ・ブラックリバー」という名の小さな村だった。この地名はブラック川(以前はReneshoua川またはラ・リヴィエール・デ・ラ・キュイエールと呼ばれていた)のすぐ西側に位置していたことから名づけられた[5]。村はジョン・S・レイドら開拓者の尽力で1820年ごろに設立された。彼の息子や義理の息子は村を発展させ、1836年に「チャールストン」という村名に変更したが、すぐ後に単に「ブラックリバー」という名前に変更された。
マウス・オブ・ブラックリバー村の区画を表した1834年の地図
ロレインのブロードウェイ (1917年の絵はがきより)
  • 1874年までに村は著しく成長し、郡名にちなんだ「ロレイン」という名前で法人化された(初期の郡の記録によると、もともとは「コールレイン」(Corelain)という名前だったが、住民は最終的に「ロレイン」という郡名を選んだとされ、フランスのロレーヌ地域圏とは直接的な関係はないという。ロレーヌ地域圏に因んで名づけられたというのは後の歴史家による説だと考えられる)。
  • 市域は、クリーブランドのネイサン・ペリー家の人物が1807年から所有していた川の東岸の土地を囲むように広がっていった。ペリー家はクリーブランドの開拓者として有名であることから、ロレインの最初の開拓者はペリー家ではないかと考える歴史家もいる。しかしながら、ペリー家は実際にはマウス・オブ・ブラックリバー村を設立したわけではなかった。ネイサン・ペリー・ジュニアは、好天が続く季節に限って川の東岸の小屋でインディアンとの交易所を運営していたが、1808年秋にクリーブランドへ戻った。だいぶ後になって、ジョン・S・レイドと彼の家族によってブラック川の対岸(西岸)にマウス・オブ・ブラック村が設立された。ジョンは1809年にはじめてブラック川にたどり着き、ブラック川とヒューロン川を結ぶレイク・ロードなど、荒れ地の中を通る道路の整備を支援した。1811年、ジョンと彼の家族は最終的にマウス・オブ・ブラックリバーに移動、定着した。後に、彼の開拓した場所の周辺にはマウス・オブ・ブラックリバー村が設立されることになる。1812年、ジョンは丸太小屋に郵便局を開設した。1820年代には運河や鉄道が開通すると期待されたが、どちらも実現はしなかった。小さな村の創設期を支えた産業は、船による穀物輸送や1819年から始められた造船業であった[6]
  • ジョン・S・レイドの息子コンラッド・レイドは初代市長に就任し、市名を「ロレイン」とした。

政治

市の政治は、伝統的に民主党と密接に結び付いてきた。しかし近年は共和党が勝利することも時々ある。最近では民主党のクレイグ・L・フォルティンが2000年~2007年まで市長を務めた。

ロレインはオハイオ州内で市憲章を持たない都市としては最大の規模である。市は市長-議会制を採っており、11人の市議会議員のうち3人は市全体を選挙区として、8人は各小選挙区から選出される。

2008年の一般選挙での住民の登録名簿は以下の通りである。

  • 民主党: 16,168人
  • 共和党: 2,346人

市内にはロレイン市裁判所が置かれている。ロレインのほか、シェフィールドレイク市、シェフィールド・タウンシップも管轄内に入っている。

統計

人口推移
人口
1880 1,595
1890 4,863 204.9%
1900 16,028 229.6%
1910 28,883 80.2%
1920 37,205 28.8%
1930 44,512 19.6%
1940 44,125 −0.9%
1950 51,202 16.0%
1960 68,932 34.6%
1970 78,185 13.4%
1980 75,416 −3.5%
1990 71,245 −5.5%
2000 68,652 −3.6%
2010 64,097 −6.6%
2020 65,211 1.7%
U.S. Decennial Census[7]
2010-2020[8]

以下は2010年の国勢調査[9] による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 64,097 人
  • 世帯数: 25,259 世帯
  • 家族数: 16,368 家族
  • 人口密度: 1,045.5人/km2(2,707.9人/mi2
  • 住居数: 29,144 軒
  • 住居密度: 475.4軒/km2(1,231.3 軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.7%
  • 18-24歳: 8.8%
  • 25-44歳: 24.6%
  • 45-64歳: 26.0%
  • 65歳以上: 13.9%
  • 年齢の中央値: 36.8歳
  • 性比
    • 男性:47.5%
    • 女性:52.5%

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 33.7%
  • 結婚・同居している夫婦: 37.1%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 21.0%
  • 非家族世帯: 35.9%
  • 単身世帯: 30.8%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 11.5%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.48人
    • 家族: 3.09人

経済

ダウンタウンのブロードウェイ

市の包括的年間財務報告書によれば、市内の雇用主トップ10は以下の通りである。

# 雇用主 従業員数
1 マーシー・ヘルスシステム 1,640
2 ロレイン教育学区 880
3 USスチール 600
4 インダストリアスCH 490
5 ロレイン市 455
6 Camaco 300
7 スプレンガー・ヘルスケアシステムズ 299
8 ウォルマート 296
9 レイクポイント・ヘルスセンター 289
10 ザ・ノード・センター 286

文化

港の上空から南東方向を望む

ロレイン周辺には70以上の国籍の人々がおり、多くは製鉄所や造船所で働いている。ロレインの製鉄所はよく知られており、そのためにスチール・シティ(鉄の街)とよばれることもある。 ロレインのダウンタウンは1924年の竜巻で壊滅した。歴史的な建造物がまず最初に再建され、そのうち1928年にオープンしたロレイン・パレス・シアターは現在まで続いている。 ロレイン国際フェスティバルは夏季の呼び物のひとつである。

著名な出身者

脚注

  1. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年11月9日閲覧。
  2. ^ US Board on Geographic Names, United States Geological Survey, (2007-10-25), http://geonames.usgs.gov 2008年1月31日閲覧。 
  3. ^ US Gazetteer files: 2010, 2000, and 1990, United States Census Bureau, (2011-02-12), http://www.census.gov/geo/www/gazetteer/gazette.html 2011年4月23日閲覧。 
  4. ^ US Gazetteer files 2010”. United States Census Bureau. 2013年1月6日閲覧。
  5. ^ County government records and property-deeds of Huron County and Lorain County Ohio
  6. ^ History of Lorain County; Williams, 1879
  7. ^ United States Census Bureau. “Census of Population and Housing”. 2013年11月20日閲覧。
  8. ^ Quickfacts.census.gov”. 2023年11月9日閲覧。
  9. ^ American FactFinder”. United States Census Bureau. 2013年1月6日閲覧。

外部リンク


「ロレイン (オハイオ州)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ロレイン_(オハイオ州)」の関連用語

ロレイン_(オハイオ州)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ロレイン_(オハイオ州)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのロレイン (オハイオ州) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS