ロタキサンの大員環
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 09:04 UTC 版)
「ククルビットウリル」の記事における「ロタキサンの大員環」の解説
包接複合体を形成する高い親和性を有していることから、ククルビットウリルはロタキサンの大員環成分として使用されている。ヘキサメチレンジアミンのようなゲスト分子との超分子または貫通した複合体を形成させた後、ゲストの2つの末端は、2つ別々の分子に解離するのを防ぐストッパーとして作用するかさ高い基と反応させることができる。 CB[7]の車輪を持った別のロタキサン系では、軸は、両端の脂肪族N-置換基で末端封鎖された2つのカルボン酸を有する4,4'-ビピリジニウムまたはビオロゲンのサブユニットである 。0.5Mより高濃度の水中では、ストッパーを必要とせず、複合は定量的である。pH=2では、カルボン酸末端基がプロトン化され、その末端基間で車輪が前後に往復する、この現象は、1H-NMRスペクトルにおいて、ちょうど2つの芳香族ビオロゲンプロトンが存在していることによって証明される。pH=9では、車輪はビオロゲンの中心付近でロックされる。最近、CB[8]の車輪を持つロタキサン が合成された。このロタキサンは、中性ゲスト分子に結合することができる。
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