ルクスとルーメンの違い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 15:37 UTC 版)
ルクスとルーメンの違いは、ルクスは光束が広がる領域を考慮することにある。1 m2の領域に1000 lmを集中させるには、1000 lxの光束発散度を備えた正方形の照明を付ける。10 m2に同じ1000 lmを広げると、100 lxの光束発散度を生み出す。 ルクスとは、光源から発した光が、照射対象の床や壁に当たった明るさを数値化したもの。 ルーメンとは、光源から発する光を数値化したもの。 300 lxから500 lx程度の明るさを確保するためには、家庭のキッチン流し元ならば、1200 lmの蛍光燈が1つあれば可能である。一方、何十倍もの面積がある工場の内部を同等の明るさにしようとした場合は、1200 lmの蛍光燈が何十本も必要となる。すなわち、より広い領域を同じ明るさにするためには、より多くの照明器具から発する光束が必要である(工場では水銀燈22000 lmの照明が使用されていることが多く、効率的な照明設計が行われている)。 HIDランプなどの従来光源とLED照明の光源では、同等の明るさのランプでも、光束の数値が違うので、注意が必要である。
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