リリース一貫性 RCscとRCpc
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/29 18:38 UTC 版)
「一貫性モデル (ソフトウェア)」の記事における「リリース一貫性 RCscとRCpc」の解説
リリース一貫性には、RCsc (release consistency with sequential consistency)とRCpc (release consistency with processor consistency)の2種類があある。後者のタイプは、以下で特殊とされる操作に適用される一貫性のタイプを示す。 特殊な(通常の)メモリ操作があり、それは同期操作と非同期操作の2つのクラスの操作からなる。後者は同期に使用されない操作で、前者はアクイジション(取得)とリリース(解放)の操作で構成される。アクイジションとは、ある特定の共有ロケーションへのアクセスを得るための、事実上のリードメモリ操作のことである。一方、リリースとは、共有されている場所へのアクセス許可を与えるために行われる書き込み操作である。 リリース一貫性と逐次一貫性(RCsc)の場合、制約条件は次のようになる。 アクワイア(取得) → その他の操作 その他の操作 → リリース(解放) 特殊操作 → 特殊操作 プロセッサ一貫性とリリース一貫性(RCpc)では、プログラムの書き込みから読み出しまでの順序が緩和され、次のような制約となる。 アクワイア(取得) → その他の操作 その他の操作 → リリース(解放) 特殊操作 → 特殊操作 (特殊な書き込みの後に特殊な読み込みが続く場合を想定)。 注:上記のA→Bという表記は、プログラム順でAの操作がBよりも先に行われた場合、プログラム順が強制されることを意味する。
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