ラヴクラフトの「旧き印」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/09 07:53 UTC 版)
「旧神の印」の記事における「ラヴクラフトの「旧き印」」の解説
ハワード・フィリップス・ラヴクラフトの『インスマスを覆う影』では、酔漢老人ザドック・アレンが「オールドワンズの印」について言及している。ここでは中央で五本に分岐した線状の星のように描写している。 ラヴクラフトの世界観に、旧神は存在しない。さらに1931年当時は呼称自体が曖昧であった。『潜伏するもの』には旧神が登場するが、作品中では「Old One」「Ancient One」「Elder God」と呼ばれており統一されていない。1931年執筆の3作品の原稿を、ラヴクラフトは読んでおり、数ヶ月後に書かれた『インスマスの影』で登場した「オールドワンズの印」はダーレスから影響を受けたものと目されている。先述したようにラヴクラフト世界観に旧神は存在しないため、「旧神の印」という呼称が適切とは言い難く、「旧き印」と仮称する。 さらに『銀の鍵の門を越えて』や、『暗黒の儀式』の元になった断章には、旧き印についての断片的な言及がある。これらの作品では邪悪を封じる効果があるように描かれている。 また1926年に書かれた『未知なるカダスを夢に求めて』には、手で結ぶ印相として登場する。同じ名前だが異なるものとして描かれている。ネクロノミコン断章には、本設定で言及されている。
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