ランタイムエラーとは? わかりやすく解説

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ランタイム‐エラー【runtime error】


ランタイムエラー

【英】runtime error

ランタイムエラーとは、プログラムの実行時(runtime)に発生するエラーのことである。

プログラムソースコードそのつど解釈して実行するインタープリタ型言語では、基本的にすべてのエラーがランタイムエラーとなる。コンパイラ言語場合は、コンパイル時には検出できずに、実行時発生したエラーのことを指す。

ランタイムエラーが発生したプログラム強制終了される。強制終了後に再度起動すると、ランタイムエラーが起きる前の状態で復帰されプログラムもあるが、これはランタイムエラーに備えてあらかじめ処理内容バックアップしていた結果であって、ランタイムエラーの発生後何らかの処理が行われているわけではない

プログラム実行される際にシステムさまざまなリソース利用する環境では、ダイナミックリンクライブラリ各種オブジェクトなどが実行時初め参照される場合がある。このような場合に、参照した先に該当するファイルが見つからなかったりして失敗するとランタイムエラーとなる。あるいは実行するプログラムファイルの破損や、バグプログラム内容誤り)などもランタイムエラーの原因となる場合がある。ファイル破損原因であれば再インストール回復することができる。しかしバグなど不具合がある場合は、一般ユーザーには対処しようがない

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ランタイムエラー検出

(ランタイムエラー から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/09/29 13:03 UTC 版)

ランタイムエラー検出: runtime error detection)は、ソフトウェアプログラム(主にアプリケーションソフトウェア)を実行時に分析し、その実行中に検出された欠陥を報告するソフトウェア検証方法である。単体テスト統合テストシステムテスト(自動/スクリプトまたは手動)、または侵入テストの実施時に利用できる。

概要

ランタイムエラー検出は、静的コード解析では検出や予測が難しく、実行時にのみ現れる欠陥(スレッドの競合、誤ったファイルの上書きなど)を特定し、アプリケーションのクラッシュ、実行速度の低下、または予期しない動作の根本原因に焦点を当てることができる。ランタイムエラー検出によって一般的に検出される欠陥は次の通りである。

ランタイムエラー検出ツールは、アプリケーションの実行された制御フローのエラーのみを検出できる[2]

C言語C++のようなプログラミング言語では、コードの安全性管理に関してはプログラマに委ねられており、言語仕様レベルで実行時エラーに対する防御策が施されていないため、このような実行時エラー検出ツールの活用が重要になってくる[3]。一方、JavaC#などの後発言語では、配列の範囲外アクセスやヌル参照アクセスのような一部の実行時エラーは、実行時に仮想マシンのフレームワーク側が検出して例外を送出するため、アプリケーションコード側でのハンドリングが可能である。ただし、スレッド競合など、後発言語であっても動的分析ツールを使わなければ検出が難しい実行時エラーもある[4][5]

デバッグビルド用のランタイムライブラリデバッガが実行時エラー検出機能を備えていることもある[6][7]

脚注

関連項目




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