ヤマトシジミを用いた水質浄化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 14:53 UTC 版)
「佐鳴湖」の記事における「ヤマトシジミを用いた水質浄化」の解説
佐鳴湖には縄文時代からヤマトシジミが生息しており、近くには蜆塚遺跡が残っている。1970年代までは佐鳴湖でシジミ狩りをできるほど多くのヤマトシジミが生息していたが、水質の悪化により絶滅してしまった。ヤマトシジミは水中の懸濁物を取り入れ有機物を濾過し餌とする懸濁物消費者で汽水域の物質循環や水の浄化作用に大きな働きをしている。ヤマトシジミを復活させ、それを活用して佐鳴湖の水質浄化を目指す活動をしている佐鳴湖シジミプロジェクト協議会や高等学校がある。佐鳴湖シジミプロジェクト協議会は、2008年度に木曽川水系から親のヤマトシジミを再導入し、人の手をかけながら増殖試験、育成試験などを行っている。佐鳴湖の東岸に「シジミハウス」というビニールハウスを設置し、湖から取り込んだ水を用いてシジミを育てている。そのシジミを用いた実験によると、シジミは佐鳴湖水の濁度、CODを減少させることができる。
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