モーリタニア軍

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モーリタニア軍

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/04/27 13:40 UTC 版)

モーリタニア軍（モーリタニアぐん）は、モーリタニアの軍隊である。

概要

モーリタニア軍は陸軍、海軍、空軍から成り、兵力は陸軍1万5,000名、海軍700名、空軍300名である。（2023年現在）この他の準軍事組織として、国防省傘下の憲兵隊、内務省傘下の国家警備隊、国家警察が存在する。兵力は、憲兵隊は3000名、国家警備隊は2000名である。(2023年現在）^[1]

データ

• 軍事予算 - 2億7720万ドル(2023年)^[2][3]
• 軍事予算（対GDP比）‐2.5％(2023年）^[1]
• 兵役 - 徴兵制(2年間)^[1]

歴史

モーリタニア軍はモーリタニアがフランスから独立した1960年に発足した。1975年、西サハラをモーリタニア、モロッコで分割したマドリード協定により、モーリタニアは、ティリス・アル・ガルビーヤを手に入れた。^[4]しかし西サハラ独立を目指すポリサリオ戦線との間に戦闘が行われて、ポリサリオ戦線のゲリラ戦に苦しめられた。さらに経済の不況もあって、軍参謀総長のムスタファ・ウルド・サレクはモクタル・ウルド・ダッダ大統領に対してクーデターを起こして軍事政権が成立した。^[5][6]その後1991年に民政移管したが、2005年にも軍事クーデター（英語版）が起き、マーウイヤ・ウルド・シディ・アハメド・タヤ大統領を失脚させ、エリー・ウルド・モハメド・バル（英語版）が軍事評議会を設立した。^[7]　2008年に軍事クーデター（英語版）が起き、民主的に選出されたシディ・モハメド・ウルド・シェイク・アブダライ大統領が追放され、ムハンマド・ウルド・アブデルアズィーズ大統領警護隊長を議長とする「高等国家評議会」の樹立を宣言した。^[8][9]その後、2009年に大統領選挙が行われアブダライ議長が選出され、形式的に軍政から民選に移行した。^[10]

組織・編制

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陸軍

編制は以下の通り。

• 機甲大隊×1
• 機械化偵察中隊×1
• 駱駝騎兵大隊×2
• 機械化歩兵大隊×7
• 歩兵大隊×8
• コマンド/空挺大隊×1
• 砲兵大隊3
• 対空砲兵中隊×4
• 工兵中隊×1
• 警護大隊×1

海軍

所属艦艇についてはモーリタニア海軍艦艇一覧を参照のこと。 ヌアディブとヌアクショットの2箇所に基地が有る。

空軍

保有機体は以下の通り。

• セスナ337×2
• FTB-337×2
• BN-2×5
• BT-67×1
• PA-31×2
• Y-12×2
• SF-260×4

脚注

[脚注の使い方]

1. ^ ^{a b c} (英語) Mauritania, Central Intelligence Agency, (2025-03-31), https://www.cia.gov/the-world-factbook/countries/mauritania/#military-and-security 2025年4月7日閲覧。 
2. ^ “Mauritania Military Expenditure” (英語). tradingeconomics.com. 2025年4月7日閲覧。
3. ^ “World Bank Open Data” (英語). World Bank Open Data. 2025年4月7日閲覧。
4. ^ 「Le Maroc et la Mauritanie délimitent leur frontière au Sahara occidental」『Le Monde』1976年4月16日。2025年4月7日閲覧。
5. ^ Times, Jonathan Kandell;Special to The New York (1978年7月11日). “Military Takes Over in Mauritania With a Reportedly Bloodless Coup” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/1978/07/11/archives/military-takes-over-in-mauritania-with-a-reportedly-bloodless-coup.html 2025年4月7日閲覧。 
6. ^ モーリタニアでクーデター 軍事委が全権握る 親ソ派勢力介入か『朝日新聞』1978年7月11日朝刊、13版、7面
7. ^ “Coup ousts West-leaning leader of Mauritania” (英語). NBC News (2005年8月3日). 2025年4月7日閲覧。
8. ^ “Décès de l'ancien président mauritanien Sidi Ould Cheikh Abdallahi” (フランス語). Voice of America (2020年11月23日). 2025年4月7日閲覧。
9. ^ “モーリタニアでクーデター　軍が大統領ら拘束 - 47NEWS（よんななニュース）”. web.archive.org. 共同通信 (2014年8月18日). 2025年4月7日閲覧。
10. ^ “AFP: Mauritarian coup leader sworn in as president” (英語). archive.md (2012年12月8日). 2025年4月7日閲覧。

関連項目

• モーリタニア
• 各国の軍隊の一覧

参考文献

International Institute for Strategic Studies(IISS),The Military Balance 2008

表 話 編 歴 アフリカの軍隊
北アフリカ	アルジェリア（英語版） エジプト1 スーダン（英語版） チュニジア モロッコ リビア
西アフリカ	ガーナ カーボベルデ ガンビア ギニア（英語版） ギニアビサウ コートジボワール（英語版） シエラレオネ セネガル（英語版） トーゴ（英語版） ナイジェリア ニジェール（英語版） ブルキナファソ ベナン マリ共和国 モーリタニア リベリア
中部アフリカ	ガボン カメルーン コンゴ共和国（英語版） コンゴ民主共和国 サントメ・プリンシペ（英語版） 赤道ギニア（英語版） チャド（英語版） 中央アフリカ共和国（英語版）
東アフリカ	ウガンダ（英語版） エチオピア エリトリア ケニア（英語版） コモロ（英語版） ザンビア（英語版） ジブチ ジンバブエ セーシェル（英語版） ソマリア（英語版） タンザニア ブルンジ（英語版） マダガスカル マラウイ 南スーダン モーリシャス（英語版） モザンビーク ルワンダ（英語版）
南部アフリカ	アンゴラ エスワティニ（英語版） ナミビア ボツワナ 南アフリカ共和国 レソト
その他	ソマリランド 西サハラ
関連項目	各国の軍隊の一覧 カテゴリ:各国の軍隊
「その他」は国家の承認を得る国が少ない、または無い国であり、国際連合非加盟。国家承認を得た国連非加盟の国と地域の一覧・独立主張のある地域一覧も参照。モロッコ以外の独立国および西サハラはアフリカ連合に加盟。 1 一部はアジアに含まれる。

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