メルヴィル説に対する反論および否定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/17 01:20 UTC 版)
「ミンスミート作戦」の記事における「メルヴィル説に対する反論および否定」の解説
ロジャー・モーガンはスティーリー夫妻が提示した疑問について下記の通り反論している。 公式文書では、死体の身元はすべてグリンドウ・マイケルとなっており、もしジョン・メルヴィルが正しいのであれば公式文書にまで虚偽を記載する理由が分からない。 死体を取り替えたなら、準備した衣服や写真つきの身分証明書を一から準備しなおす必要があり時間的に不可能である。 イギリス海軍歴史局(Naval Historical Branch)は情報公開請求(D/NHB/25/56 of 22 January 2010)に対する回答の中で次のように述べ、ダッシャー説を否定している。 イギリス海軍と防衛省の関知する限りでは、ミンスミート作戦の中で使われた死体はキューの国立公文書館のファイルに記述されているようにグリンドウ・マイケルのものである。2004年にHMSダッシャー艦上で行われた追悼集会に関して言えば、メディアは「存在しなかった男」との接点を強調しているようであるが、そうではなく、純粋に前任の同名艦における死没者に対する追悼セレモニーであった。この点は在キプロス・イギリス軍司令部および常設統合司令部が明らかにしている。The Scotsman紙に掲載された詳細な記事については、彼らが内話的に与えられた情報に基づいて書かれたものであり、彼らはそれを善意で信用したものである。不幸なことに、この記事は当局に意見照会されていなかった。
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