ムーラド・レイス級フリゲートとは? わかりやすく解説

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ムーラド・レイス級フリゲート

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/07 09:07 UTC 版)

ムーラド・レイス級フリゲート
902 Rais Kellich
基本情報
艦種 フリゲート
建造所 ゼレノドリスク造船所英語版
運用者  アルジェリア海軍
就役期間 1980年[1] -
要目
基準排水量 1,463トン[1]
満載排水量 1,930トン[1]
全長 96.4 m[1]
最大幅 12.6 m[1]
吃水 3.5 m[1]
機関方式 CODAG方式[1]
主機
推進器 スクリュープロペラ×3軸[1]
速力 27ノット[1]
航続距離 1,800海里/14ノット巡航時[1]
乗員 130名[1]
兵装
レーダー
  • ポジティブ-ME1.2 対空・対水上捜索用[1]
  • ドン-2 航法用[1]
  • ポップ・グループ 射撃指揮用[1]
  • ソナー MG322 船底装備式・中周波型[1]
    電子戦
    対抗手段
    • NRJ-6A ESM装置[1]
    • PJ46 デコイ発射機×2基[1]
    テンプレートを表示

    ムーラド・レイス級フリゲート英語: Mourad Rais-class frigate)は、アルジェリア海軍英語版が運用するフリゲートの艦級[1][2][3]ソビエト連邦(現・ロシア連邦)のカザン近郊にあるゼレノドリスク造船所英語版で3隻が建造された[1][2]。2024年時点で、全艦が現役である[4]

    設計

    ソ連コニ型フリゲート(1159型警備艦)の一種で、1159.2型というサブタイプに属する[1]

    機関はCODAG方式で、ソ連製のSGWニコライエフ M8Bガスタービンエンジン1基(18,000hp)とB68ディーゼルエンジン2基(15,820hp)を組み合わせ、3軸で推進する[1]。最大速力は27ノット、ディーゼルエンジンでの巡航速力は22ノットである[1]

    装備

    主センサーとしては、就役当初はFバンドの対空・対水上捜索レーダーであるMR-302 ルブカ(NATO名:ストラット・カーブ)をマスト頂部に搭載していたが[5]、のちにIバンドのポジティブ-ME1.2(NATO名:クロス・ラウンド)に換装している[1]。その他のセンサーも、すべてソ連/ロシア製を採用している[1]

    砲熕兵器としては、AK-726 59口径76mm連装砲を艦首と艦尾に1基ずつ搭載し、AK-230 65口径30mm連装機関砲を上部構造物の両舷に搭載している[1]。就役当初は艦対空ミサイルとして4K33 オサーM(NATO名:SA-N-4 ゲッコー)を装備しており、上部構造物後端付近に格納式の連装発射機があったが[5]、近代化改修の際に撤去されている[1]。対潜兵器としては、艦橋前方にRBU-6000対潜ロケット発射機2基と爆雷投下軌条2基があり、2・3番艦は533mm連装魚雷発射管2基を後日装備している[1]。このほか、機雷敷設能力も有する[1]

    防御用装備としては、就役当初はウォッチ・ドッグおよびクロス・ループ ESM装置とチャフ発射機を装備し[5]、のちにNRJ-6A ESM装置とPJ46 デコイ発射機2基に変更されている[1]

    運用史

    1992年から1994年にかけて、新しい発電機が搭載された[1]

    3番艦は1997年から2000年にかけて近代化改修を受け、捜索レーダーの交換や艦対空ミサルの撤去、ヤコール(NATO名:ホーク・スクリーチ)射撃指揮レーダーの撤去、魚雷発射管の搭載と新型電子装備の搭載などが行われた[1]。1番艦は2007年から2011年にかけて、2番艦は2008年から2012年にかけて同様の改修を受けている[1]

    2012年から、MR-104 ルス(NATO名:ドラム・ティルト)射撃指揮レーダーを電子光学機器に換装する改修が行われている[1]

    現在は、全艦が練習艦として運用されている[1]

    同型艦

    同型艦一覧
    番号 艦名 建造 進水 就役 現況
    901[1] Mourad Rais[1] ゼレノドリスク造船所英語版[1] 1979年頃[2] 1980年
    12月20日[1]
    現役[4]
    902[1] Rais Kellich[1] 1982年
    3月24日[1]
    現役[4]
    903[1] Rais Korfou[1] 1985年
    1月3日[1]
    現役[4]

    脚注

    出典

    参考文献

    関連項目




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