ミシシッピスキーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/26 23:50 UTC 版)
「ミシシッピ計画」の記事における「ミシシッピスキーム」の解説
この当時、フランスは戦争や王族の浪費などで大変な財政赤字を抱えていた(ルイ14世 (フランス王)死去を参照)ことから、国債の乱発や貨幣の改鋳(金の含有量を落とす)を繰り返していたが、そのために通貨であった金貨・銀貨は価格は著しく下がった。これに対しジョン・ローは、中央銀行を支配し通貨発行権を手に入れ不兌換紙幣を発行した(フランス銀行を参照)。この銀行券は価格が安定していたため、価格の下落の激しい国債や金貨・銀貨よりも信用があり支持された。ところが王宮からの圧力により、ジョン・ローは紙幣を乱発してしまった。 海の向こうで事業を行っているため実態の見えないミシシッピ会社株は高騰を続けたことにより、ジョン・ローはミシシッピ会社株を増やし、ミシシッピ会社株を買うための資金を銀行から貸し出した(実態の無いモノへの投資)。これと同時に後述の実質的な政府債務免除である政府債務のミシシッピ株への転化も行われた。これがミシシッピバブルのスキームである。 ミシシッピ会社株が売れる 銀行の通貨発行量(紙幣)が増える ミシシッピ会社株の価格が上がる 更に銀行の通貨発行量(紙幣)が増える 政府債務とミシシッピ株の転化 政府債務がなくなり、通貨が市場に溢れて、フランスが空前の好景気となる
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