マルテンサイト系ステンレス鋼
機械的性質の向上を狙いとしたステンレス鋼で、焼き入れすることによってマルテンサイト組織となり、硬化させることができる。化学成分はクロム12~18%、銅0.18~1.2%で、クロム13%鋼が代表的な鋼種である。高クロム鋼であるため質量効果は小さく、直径75mmの心部まで硬化し、その硬さは炭素とクロムにより決まる。この鋼種は耐食、耐摩耗性に優れ、500℃までは強度低下を生じない。低炭素調質鋼は、強靭性と耐食性を兼ねるものとして機械構造用、とくに高温高圧蒸気用構造材として用いられる。高炭素のものは耐摩耗性がよく、耐食性のある刃物などに用いられる。
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