マハーヴィーラの教えとの関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/01 03:20 UTC 版)
「パールシュヴァ」の記事における「マハーヴィーラの教えとの関係」の解説
『アーチャーラーンガ・スートラ』(アーヤーランガ・スッタ)によれば、マハーヴィーラの両親はパールシュヴァの教えに帰依していた。 パールシュヴァとマハーヴィーラの教えの違いにはまず戒律の差がある。マハーヴィーラの教えでは非殺生・非妄語・非盗・非淫・非所有の5つのマハーヴラタを守る必要があるが、パールシュヴァの制戒は非殺生・非妄語・非与取(与えられないものを取らない)・他に与えないことの4つであった。両者は実質的に同じことを言っているという解釈もあるが、非淫をはっきり別に取りあげたのはマハーヴィーラの功績であった。 『ウッタラーディヤヤナ』(ウッタラッジャーヤー)に見える、パールシュヴァの教えを奉じるケーシとマハーヴィーラの弟子のインドラブーティ・ガウタマとの会話から、裸形の強調もマハーヴィーラによる変革であったとも考えられるが、この経典が白衣派によるものであり、裸形でないことを擁護する意図があるという考え方もある。 ジャイナ教の伝承によればジャイナ教の古い教えには14のプールヴァと12のアンガがあったが、プールヴァはパールシュヴァの教えにさかのぼるという。プールヴァは口伝によって伝えられ、次第に失われたとされる。ジャイナ教徒は、失われた12番目のアンガにプールヴァが集められていたと信じている。
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