マット方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 08:21 UTC 版)
最初に普及したのがこのマット方式で、殺虫成分であるピレスロイドを含浸させた繊維質のマットを、電気発熱体の上に載せる構造になっている。電気発熱体が発熱することにより、熱により気化した殺虫成分が揮発する。蚊取線香とは異なり、火を用いないために煙が発生せず、無臭で燃えかす処理が不要・かつ火事や熱傷の危険が少ないという特徴を持つ。 マット方式の持続時間は、半日から一日ほどで、後述の液体方式に比べて短いため、液体方式が一般的になって以降は、使用は次第に減少している。一方、製品によっては液体方式と比べて溶媒成分を蒸散させない長所を持つ。また小型化しやすい利点があり、最近では携帯性に優れたものや、電池で作動する製品も発売されており、現在も一定程度の需要がある。また珍しいものでは、キャンプで使用されるランタンのグローブ(ガラス製のホヤ)周りにマットを取り付けて、光熱で揮発させるアタッチメントもある。 過去には、殺虫成分であるピレスロイドを含有するペーストや、正方形の錠剤(ピース)、あらかじめ30日分の薬量を含浸させたカセットを使用するものも発売されていた。これらも広義にはマット方式に含まれる。
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