マダニ咬傷によるα-galアレルギー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/30 18:42 UTC 版)
「マダニ」の記事における「マダニ咬傷によるα-galアレルギー」の解説
マダニの唾液腺や消化管には、galactose-α-1, 3-galactose(以下α-gal)という糖鎖を持つ蛋白質が存在する。マダニ咬傷によって人体がα-galに感作されることがある。α-galは牛肉や豚肉、羊肉に広く存在し、また抗腫瘍薬であるセツキシマブの分子構造中にも存在するために、マダニ咬傷後にこれらの物質に対して蕁麻疹やアナフィラキシーショックを起こす体質になってしまうことがある。またα-galはカレイの魚卵の蛋白とも交差抗原性を持つために、子持ちカレイの料理などに対してもアレルギーを持つようになる。ただしAB型およびB型の血液型の人はこれらのα-gal関連アレルギー反応を起こしがたいことも知られている。α-gal関連アレルギーがあるかどうかは、α-gal特異的IgE検査(CAP-FEIA法)で調べることが出来る。
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