マシュー・ジュードン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/29 13:32 UTC 版)
Mattew Judon | |||||||||||||||||
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2018年のジュードン
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基本情報 | |||||||||||||||||
ポジション | ラインバッカー | ||||||||||||||||
生年月日 | 1992年8月15日(32歳) | ||||||||||||||||
出身地 | ![]() ルイジアナ州バトンルージュ |
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身長: | 6' 3" =約190.5cm | ||||||||||||||||
体重: | 261 lb =約118.4kg | ||||||||||||||||
経歴 | |||||||||||||||||
高校 | ウェスト・ブルームフィールド高等学校 | ||||||||||||||||
大学 | グランドバレー州立大学 | ||||||||||||||||
NFLドラフト | 2016年 / 5巡目全体146位 | ||||||||||||||||
所属歴 | |||||||||||||||||
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受賞歴・記録 | |||||||||||||||||
プロボウル選出(4回) | |||||||||||||||||
2019, 2020, 2021, 2022 | |||||||||||||||||
NFL 通算成績 | |||||||||||||||||
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Player stats at PFR |
マシュー・ジュードン(Matthew Judon, 1992年8月15日 - )は、アメリカ合衆国ルイジアナ州バトンルージュ出身のプロアメリカンフットボール選手。現在はフリーエージェント。ポジションはラインバッカー。
プロキャリア
ジュードンはイースト・ウェスト・シュラインゲームに招待されたが、関節鏡検査で半月板の損傷が発見された後、プレーすることができなかった。彼は、NFLコンバインへの招待を受けた65人のディフェンシブラインマンのうちの1人であり、2年ぶりにグランドバレー州立大学から招待を受け、参加を選択した選手だった。ジュードンは優れた運動能力と強さを発揮し、40ヤードダッシュ(5位)、ベンチプレス(5位)、垂直跳び(4位)でディフェンシブラインマンの中でトップを獲得した[1]。2016年3月15日、彼は他の4人のチームメイトと共に、グランドバレー州立大学のプロデーに参加した[2]。26ものNFLチームのチーム代表者とスカウトが彼のプロデーに参加し、彼は印象的なワークアウトを行ったため、ドラフトストックを上げ、参加したスカウトから多くの賞賛を受けた[3]。ドラフト前のプロセスを通じて、カロライナ・パンサーズ、ニューイングランド・ペイトリオッツ、アリゾナ・カーディナルズ、ニューオーリンズ・セインツ、タンパベイ・バッカニアーズ、フィラデルフィア・イーグルスと個人的なトレーニングやミーティングを行った。ドラフト前のプロセスの終わりに、彼はNFLドラフトの専門家とスカウトによって4巡目で指名されると予想されていた[4]。彼は強さと優れた運動能力を発揮したが、大学ではNCAAディビジョンIIのフットボールをプレーしており、彼のスキルがNFLでも通用するのか懐疑的であったことと、彼の怪我の懸念が、多くのチームが4巡目でピックしなかった原因であった[5]。NFLDraftScout.comでは、14番目に優れたディフェンシブエンドとしてランク付けされた[6]。
身長 | 体重 | 腕 の 長 さ |
手 の 大 き さ |
40Yrd ダ ッ シ ュ |
10Yrd ス プ リ ッ ト |
20Yrd ス プ リ ッ ト |
20Yrd シ ャ ト ル |
3 コ 丨 ン ド リ ル |
垂 直 跳 び |
立 ち 幅 跳 び |
ベ ン チ プ レ ス |
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6 ft 3 in (191 cm) |
275 lb (125 kg) |
33+7⁄8 in (86 cm) |
9+1⁄2 in (24 cm) |
4.73 s | 1.65 s | 2.75 s | 4.52 s | 7.67 s | 35 in (89 cm) |
9 ft 1 in (2.77 m) |
30 回 | |
All values from NFL Combine[7] |
ボルチモア・レイブンズ
ボルチモア・レイブンズは、2016年のNFLドラフトの5巡目全体146位でジュードンを指名した[8]。彼は2016年にレイブンズがドラフトした3人目のエッジラッシャーであり、ボイシ州立大学のカマレイ・コレア(2巡目全体42位指名)とBYUのブロンソン・カウフシ(3巡目全体70位指名)に次ぐものだった。
2016年
2016年5月5日、レイブンズはジュードンと 4年259万ドルのルーキー契約を結んだ[9]。
レイブンズは、ジュードンがチームの3-4ディフェンスでは、ディフェンシブエンドよりもアウトサイドラインバッカーとして使う方が適していると判断した。ヘッドコーチのジョン・ハーボーは、レギュラーシーズンを先発出場するベテランのテレル・サッグスとザダリウス・スミスに次ぐバックアップラインバッカーとして彼を指名した。
彼はシーズン開幕戦でビルズと対戦し、プロとしてのレギュラーシーズンデビューを果たし、1タックルアシストでチームの13-7の勝利に貢献した。2016年10月23日、ジュドンは3タックルと2サックを記録したが、クォーターバックであったライアン・フィッツパトリックとジーノ・スミス率いるジェッツに24-16で敗れた。第2クォーターにジーノ・スミスはジュードンからプロキャリア初のサックを受け、前十字靭帯を損傷し、シーズン絶望となった[10]。第14週のペイトリオッツ戦では、ジュードンはシーズン最高の5タックルを記録したが、チームは24-16で敗北している。彼は2016年シーズンの14試合を通して、27タックル(12回のソロ)、4サック、2回のパスカットを記録し、先発出場はなかった[11]。
2017年
2017年シーズン開幕戦のベンガルズ戦で先発メンバーとして出場し、1ソロタックル、1回のパスカットを記録し、レイブンズの20-0の勝利に貢献した。2017年10月15日、ジュードンはキャリア最高となる14タックル(12ソロタックル)を記録し、ベアーズのクォーターバックのミッチェル・トゥルビスキーへのサックも2回記録した。2017年11月19日、レイブンズがパッカーズに23-0で勝利した試合で、彼はタックル7回、2サック、ファンブルフォース1回を記録し、AFCディフェンシブ・プレーヤー・オブ・ザ・ウィークを獲得した[11] [12]。彼はシーズンを通して、16試合すべてに出場(そのうち12試合に先発出場)し、60タックル(50回のソロタックル)、8サック、3回のパスディフェンス、2回のファンブルフォースを記録した。彼の8サックは、テレル・サッグスの11サックに次ぐものだった。
2018年
2018年、16試合に出場(8試合に先発出場)し、7サック(チーム中2位タイ)、計44タックル、3回のパスディフェンス、1ファンブルフォースを記録した。
2019年
11週目のテキサンズとの対戦で、ジュードンはチーム最高の7タックルと2サックを記録した[13]。14週目のビルズとの対戦では、QBのジョシュ・アレンを1.5回サックした[14]。17週目のスティーラーズとの対戦で、デブリン・ホッジスにストリップサックを記録し、28-10での勝利に貢献した[15]。
2020年
レイブンズは、2020年3月13日にジュードンにフランチャイズタグを付けた[16]。2020年5月28日、ジュードンは1年1680万8000ドルのフランチャイズテンダーにサインした[17]。第4週のワシントン・フットボール・チームとの対戦で、ジュードンは2020年シーズン最初のサックをし、その試合では計2サックを記録し、31-17の勝利に貢献した[18]。
彼は2020年11月COVID-19/リザーブリストに入れられ[19] 、2日後にアクティブとなった [20]。彼は11月30日に再びCOVID-19リスト入りし[21]、12月9日に再びアクティブとなった[22]。
ニューイングランド・ペイトリオッツ
2021年
2021年3月19日、ジュードンはニューイングランド・ペイトリオッツと4年5,600万ドルの契約を結んだ。ジュードンは、第11週までにキャリア最高のサック数を上回り、3シーズン連続でプロボウル入りを果たした。
2022年
第5週のデトロイト・ライオンズ戦で2サックを記録するなど29-0の完封勝利に貢献し、AFC週間最優秀守備選手賞を受賞した。シーズン開幕戦から5試合連続してサックを記録した初のペイトリオッツ選手となった[23]。
シーズンを通しては60タックル、キャリアハイの15.5サックを記録して4年連続のプロボウルに選出された[24]。
2023年
アトランタ・ファルコンズ
2024年
2024年8月15日、2025年のドラフト3巡指名権との交換で、アトランタ・ファルコンズへトレードされた[26]。
NFLキャリア成績
レジェンド | |
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Bold | キャリアハイ |
年 | チーム | 出場 | 先発 | コンボ | ソロ | アシスト | サック | ファンブルフォース | ファンブルリカバー | Yds | Int | Yds | Avg | 最長 | TD | パスディフェンド |
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2016 | BAL | 14 | 0 | 27 | 12 | 15 | 4.0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
2017 | 16 | 12 | 61 | 51 | 10 | 8.0 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | |
2018 | 16 | 8 | 44 | 29 | 15 | 7.0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | |
2019 | 16 | 16 | 54 | 43 | 11 | 9.5 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2020 | 14 | 13 | 50 | 32 | 18 | 6.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | |
2021 | NE | 17 | 16 | 60 | 38 | 22 | 12.5 | 0 | 1 | -6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
2022 | 17 | 15 | 60 | 36 | 24 | 15.5 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | |
2023 | 4 | 2 | 13 | 10 | 3 | 4.0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | |
2024 | ATL | 17 | 15 | 41 | 25 | 16 | 5.5 | 0 | 0 | 0 | 1 | 27 | 27.0 | 27 | 1 | 5 |
NFL:9年 | 131 | 97 | 410 | 276 | 134 | 72.0 | 9 | 4 | -2 | 1 | 27 | 27.0 | 27 | 1 | 19 |
- 2024年度シーズン終了時
脚注
- ^ Easterling (2017年3月17日). “2016 NFL Draft: Don't Overlook Nation's Top Small-School Sack Artist, Matt Judon”. bleacherreport.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Knott (2016年3月15日). “GVSU Hosts 2016 Football Pro Day”. gvsulakers.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Easterling (2016年3月17日). “2016 NFL Draft: Don't Overlook Nation's Top Small-School Sack Artist, Matt Judon”. bleacherreport.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Wallner (2016年3月15日). “NFL scouts flock to see Matt Judon's pro day at Grand Valley State”. mlive.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Wallner (2016年2月11日). “Grand Valley's Matt Judon gets graded with NFL Combine invitation”. mlive.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ “Matt Judon, DS #14 DE, Grand Valley State”. nfldraftscout.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ “NFL Draft Profile: Matt Judon”. NFL.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Mink, Ryan (2017年4月30日). “Round 5: Ravens Draft OLB Matt Judon At No. 146”. BaltimoreRavens.com. 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年4月11日閲覧。
- ^ “Spotrac.com: Matt Judon contract”. spotrac.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ “NFL Game Center: Week 7-2016: Baltimore Ravens @ New York Jets”. NFL.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ a b “NFL Player stats: Matt Judon”. NFL.com. 2017年11月19日閲覧。
- ^ Lam, Quang M. (2017年11月22日). “Antonio Brown, Mark Ingram among Players of Week”. NFL.com. 2017年11月22日閲覧。
- ^ “Ravens harass Watson, beat Texans 41-7 for 6th straight win”. www.espn.com (2019年11月17日). 2019年11月17日閲覧。
- ^ “Ravens clinch AFC playoff berth with 24-17 win over Bills”. www.espn.com (2019年12月8日). 2019年12月8日閲覧。
- ^ “Despite lacking star power, Ravens beat Steelers 28-10”. www.espn.com (2019年12月29日). 2019年12月29日閲覧。
- ^ Brown, Clifton (2020年3月13日). “Ravens Place Franchise Tag on Matthew Judon”. BaltimoreRavens.com 2020年3月13日閲覧。
- ^ Mink, Ryan (2020年5月28日). “Matthew Judon Signs Franchise Tender”. BaltimoreRavens.com 2020年5月28日閲覧。
- ^ “Ravens vs. Washington score: Lamar Jackson, Mark Andrews rebound to defeat Washington with ease” (英語). CBSSports.com. 2020年10月6日閲覧。
- ^ “Ravens place Judon, Queen, 5 others on Reserve/COVID 19 list”. APNews.com. (2020年11月3日) 2020年12月2日閲覧。
- ^ Mink, Ryan (2020年11月5日). “Matthew Judon Removed From Reserve/COVID-19 List”. BaltimoreRavens.com 2020年12月2日閲覧。
- ^ Brown, Clifton; Mink, Ryan (2020年11月30日). “Four More Ravens Added to Reserve/COVID-19 List, Four Return”. BaltimoreRavens.com 2021年1月9日閲覧。
- ^ Mink, Ryan (2020年12月9日). “Ravens Activate Mark Andrews, Matthew Judon Off COVID-19 List”. BaltimoreRavens.com 2021年1月9日閲覧。
- ^ “Matthew Judon Named AFC Defensive Player of the Week” (英語). patriots.com (2022年10月12日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ “Patriots LB Matthew Judon Selected To NFL Pro Bowl” (英語). patriots.com (2022年12月21日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ “Patriots pass rusher Matt Judon ready for return to form after biceps injury: 'I'm out for a vendetta'” (英語). NFL.com (2024年5月4日). 2025年7月26日閲覧。
- ^ “Patriots Trade LB Matthew Judon to the Atlanta Falcons” (英語). patriots.com (2024年8月15日). 2025年7月26日閲覧。
外部リンク
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