マクロ飲作用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/09 01:48 UTC 版)
マクロ飲作用は、クラスリンに依存しない飲食作用機構であり、殆どの動物細胞で活性化される。殆どの細胞型では、マクロ飲作用は継続的に起こるのではなく、成長因子、インテグリンのリガンド、アポトーシスを起こした細胞の残骸、一部のウイルス等、特定の対象物による細胞表面の受容体の活性化に応じて、限られた時間に誘導される。これらのリガンドは複雑なシグナル伝達経路を活性化し、その結果、アクチンの動態が変化し、ラッフルと呼ばれる細胞表面の突起が形成される。ラッフルが膜上に折り畳まれると、液体で満たされた大きな飲食小胞が形成される。この小胞はマクロ飲小胞と呼ばれ、一時的に細胞内の液体の取り込み量を10倍にまで増やすことができる。マクロ飲小胞は酸性化した後、後期エンドソームやエンドリソソームと融合するが、その際、細胞膜に対象物を戻すことはない。
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