ポリドール・セッション解説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/06 06:22 UTC 版)
「ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム」の記事における「ポリドール・セッション解説」の解説
英EMI(傘下のパーロフォンレーベル)との契約以前、ビートルズは独ポリドールとの正式契約に基づいて、1961年6月および1962年5月にトニー・シェリダンのバック・バンドとして少なくとも次の9曲の録音を行った。 My Bonnie (1961年6月22、23日録音) The Saints (1961年6月22、23日録音) Why (1961年6月22、23日録音) Cry for a Shadow (1961年6月22、23日録音) Nobody's Child (1961年6月22、23日録音) Ain't She Sweet (1961年6月22、23日録音〈6月24日説あり〉) If You Love Me Baby (1961年6月22、23日録音〈6月24日説あり〉) Sweet Georgia Brown (1962年5月24日バック演奏、6月7日ヴォーカル録音) Swanee River (1962年5月24日バック演奏、6月7日ヴォーカル録音) これら9曲のうち、「スワニー川(英語: Swanee River)」の録音テープはリリース前に紛失し、現存しない(リリースされているものはすべて非ビートルズ・セッションである)。また、「いい娘じゃないか(英語: Ain't She Sweet)」と「クライ・フォー・ア・シャドウ(英語: Cry for a Shadow)」の2曲はビートルズのみのパフォーマンスであり、商業的な録音としてはEMIからのデビュー前には唯一の例である。独ポリドールは1965年まで公式に、トニー・シェリダンのバック・バンドに対してメンバーとは関わりなく「ビート・ブラザーズ(英語: The Beat Brothers)」という名称を与えており、トニー・シェリダンとビート・ブラザーズのクレジットで数多くのレコーディングが行われたが、上記9曲以外にはビートルズは関与していない。また、独ポリドール時代、ビートルズのドラムスはピート・ベストが担当しており、加入前のリンゴ・スターはセッションに参加していない。上記8曲(音源の存在しない「スワニー川」を除く)のレコーディングを収録したアルバムのほとんどはビートルズが参加していないビート・ブラザーズの曲目をも含んでおり、一般的にはビートルズの公式盤とは考えられていない。
※この「ポリドール・セッション解説」の解説は、「ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム」の解説の一部です。
「ポリドール・セッション解説」を含む「ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム」の記事については、「ザ・ビートルズ・ファースト・アルバム」の概要を参照ください。
- ポリドール・セッション解説のページへのリンク