ホルモン受容体
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ホルモンレセプター
細胞の中で、ホルモンが作用する部分をレセプター(受容体)といいます。ホルモンをキャッチするアンテナのようなものです。ホルモンレセプターはホルモンが作用する部位の細胞にありますが、乳がん細胞の中にもあります。乳がん細胞のレセプターにホルモンが結合すると、細胞の中の遺伝子の働きが活発になって、乳がん細胞が増殖します。ホルモンレセプターにはいろいろな種類がありますが、乳がんの腫瘍を病理検査する時に調べるのは、エストロゲンが結びつくエストロゲンレセプター(ER)とプロゲステロンが結びつくプロゲステロンレセプター(PgR)の2種類です。病理検査の時には、細胞がこれらのレセプターをどのくらい持っているか調べます。その結果、ERの割合が多いと(陽性)だと、ホルモン療法の効果がもっとも高いとされます。PgRのみが陽性の場合にもホルモン療法に対する効果が多少はありますが、両方とも陰性の場合には、あまり効果が期待できません。ホルモンレセプター陽性と診断された場合は、術後にホルモン療法(内分泌療法)を行うことが多く、陰性の場合には、抗がん剤による化学療法を行うことが多いようです。
ホルモン・レセプターと同じ種類の言葉
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